【アメフト Xリーグ】オービックvs富士通 2019⑥

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社会人アメリカンフットボール Xリーグからプレイの戦術をご紹介します。

今回はオービックのオフェンスプレイをご紹介します。


第4Q残り10:07
自陣31y 2-4
Zone Fake Pass


Shotgun Pro 体型からのプレイアクションパスです。

一般的にはランが想定される体型なので、オービックはCover 3を敷いてきました。



最初からSFが上がってCover 3を行うのではなく、ディスガイズして2SFルックから行っております。


もし通常のCover 3であれば、WR2名・TE1名の計3名がディープゾーンに走った場合はCB2名とSF1名の計3名で守ります。



その上で、オービックSF#21のBronson Beatty選手の動きをみてみましょう。

2019年 第7節 富士通 vs オービック


あれ・・・?Cover 3なのになんでそこにいるの?

と思った方は多いと思います。おそらく富士通QBの高木選手も、まさかそこにSFがいるとは思わなかったはずです。



それでは、なぜBronson Beatty選手はCover 3にも関わらずこの位置でインターセプトすることができたのでしょうか。


3ディープの真ん中を見るSFはTEをキーとして動きます。TEが縦に早くリリースしたらカバーする必要があるからです。


おそらく、Bronson Beatty選手がとった行動の順序としては、
1)2SFルックから1SFの位置に動く(動きながら2.3へ続く)
2)TEがDEをブロックしていることを確認
3)QBに視点を移して目線を見ながらボールに反応

という流れだと思います。
(Bronson Beatty選手に聞いたわけでは無いのであくまでも想像の範疇ですが・・・。)


本来の役割はTEをキーにしながらフィールドの真ん中1/3を守る役割ですが、視野の広さと反応で本来の役割を超えてプレイしています。


なかなか真似できるプレイではありませんが、時にビッグプレイは戦術を超えた思い切りで生まれることがあります。


海外出身の選手は想像以上の動きを見せるので、見ていて楽しいですね。


それではまた次回をお楽しみに。

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