【アメフト Xリーグ】オービックvs富士通 2019⑤

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社会人アメリカンフットボール Xリーグからプレイの戦術をご紹介します。


今回はオービックのランプレイをご紹介します。

第3Q残り2:39
自陣20y 1-10
Outside Zone


RBをQBの後ろに置いたピストル体型からのOutside Zoneです。


動画はこちらです。

2019年 第7節 富士通 vs オービック




ピストル体型からOutiside Zoneを行うことで、
RBがハンドオフを受けながらボックス内の動きを確認できる
縦方向のスピードに乗った状態でカットバックが切れる
というメリットがあります。


そして、私がこのプレイで良いと感じたところはOutside Zoneを行う上で必ずブロックしておきたいディフェンス選手に対してダブルチームを作っているところです。


上図で丸で囲んでいる選手に対してダブルチームブロックを行っています。Outside Zoneはボックスの外側に展開するランプレイなので、可能な限りフィールドを広く使うために外側を守る役割のディフェンス選手に対してブロックを厚くしています。


2名のWRが同じディフェンス選手をブロックするのは珍しいですが、これにより広いフィールドでスピードに乗ったRBとCBが一対一になるというシチュエーションを作ることができました。


それでは、ディフェンスとしてはどのようにこのOutside Zoneを止めればよいでしょうか。

基本的な考え方としては、ボックスの中でランプレイを簡潔させるという考え方を前提として、可能な限り早めに外を抑えるように選手を配置します。

一つ目の方法は、LBの位置を外側にしてTEがDEをブロックしている間に外を抑えるというものです。これによりRBの走るスペースをボックス内に留めることができます。


早めにカットバックさせれば、例えば位置関係的に厳しい右Gと3techDTとのマッチアップで抜けてきた選手に拾わせることができます。


二つ目の方法は、SFの位置を上げて外側を抑えさせるというものです。先ほどのLBと同様、外側を抑えることでRBをボックス内に留めることができます。


SFがあまりにも早くセットしてしまうとWRに気づかれるので、ディスガイズしながら上がってくるのが理想です。



さて、今回はOutside Zoneにおけるオフェンスの狙いとその対策についてご紹介しました。オフェンスはキーとなるディフェンス選手をどれだけブロックできるか。ディフェンスはRBをボックス内に留めるためにどれだけ早く外を抑えれるか。がポイントだと思います。


それではまた次回をお楽しみに。

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