【アメフト Xリーグ】オービックvs富士通 2019③

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社会人アメリカンフットボール Xリーグからプレイの戦術をご紹介します。

今回はオービックのオフェンスプレイをご紹介します。

オービックvs富士通
第2Q残り6:04
自陣24y 1-10
Inverted Veer Option


OLはPowerのブロッキングを行い、プレイサイドのDEを浮かしています。Inverted Veer Option とは、RBとQBが横に動きながらDEの動きをキーにし、ハンドオフするか、QBがボールをキープして縦に上がるのかをチョイスするプレイです。


2019年 第7節 富士通 vs オービック



DEがQBに反応したらRBにハンドオフ


DEがRBに反応したらQBがボールをキープ


富士通のDEはQBに反応したため、オービックはハンドオフをチョイスしました。


そして、このプレイの良いと思ったところはWRがクラック気味にLBをブロックしている点です。

これにより、ハンドオフに向かおうとしたLBを止めることができます。


CBとSFが早くランに反応できればいいのですが、主な役割としてはパスを見る選手なのでLBと違って少し遅れてしまいます。


ディフェンスがこのプレイを止めるには、浮かされたDEがQBを見るのかハンドオフを見るのかを共通ルールとして決めておく必要があります。

・浮かされた選手がQBを止めに行く場合は、他のディフェンス選手はRBを止めに行く
・浮かされた選手がRBを止めに行く場合は、誰か代わりにQBを見る選手を用意する



この考え方は以前ご紹介したInside Zone Read の止め方と同じです。


近年のフットボールはオフェンスがディフェンスの動きを見てから後出しするプレイが主流となっています。


一見、オフェンスが優位なように思えますが、オフェンスが判断するポイントを理解していればディフェンスの動き方を統一することで、オフェンスの選択を誘導させることが可能です。


そのためには、オフェンスの意図と戦略を理解する必要があるので、色んなプレイを理解しておくことが大切だと思っています。



それではまた次回をお楽しみに。

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