【アメフト Xリーグ】オービックvs富士通 2019②

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今回も社会人アメリカンフットボール Xリーグからプレイの戦術をご紹介します。

両チームで同じオフェンスプレイを使用していたため、その比較をしたいと思います。

第1Q残り2:42
敵陣41y 1-10
Influence Trap


まずはオービックのプレイからです。
Influence Trapとは、プレイサイドのDEとDTを一瞬浮かした後、OGが横からブロックするプレイです。

オービックはバックサイドのDEをブロックせずに浮かしていました。


このオービックのInfluence Trapに対して、富士通はこのように守っていました。全員がしっかりと自分のギャップを守った上で、最終的に浮かされたDEにタックルさせています。

このDEがいなければロングゲインに繋がるため、浮かされたDEがしっかりと斜め後ろに戻ることが大切です。

2019年 第7節 富士通 vs オービック


第2Q残り12:00
自陣40y 2-8
Influence Trap

一方、こちらは富士通のInfluence Trapです。

オービックとの違いは、バックサイドのDEを浮かさずにパスプロテクションしていることです。そして、バックサイドのLBをWRがブロックしています。

あと細かいですが、ハンドオフの向きがオービックが右にハンドオフしていたのに対して、富士通は左にハンドオフしています。

この富士通のInfluence Trapに対して、オービックはこのように守っていました。

富士通との違いは、オービックのDTは右Gのプルに対して中に入っています。
また、バックサイドのLBが富士通と比べてWRよりにセットしています。

結果、バックサイドのLBがWRにブロック(というか邪魔)されたことでLBはタックルできず、RBにゲインされてしまいました。

2019年 第7節 富士通 vs オービック




なぜこのような違いが起こったのでしょうか。


それは、ボックスの中にいる人数によってOLのブロッキングアサイメントが変わることが原因です。

こちらはオービックのオフェンスです。富士通のディフェンスは四角で囲った中にLBが二人いるため、右のOTはDEを浮かしてLBをブロックしに行きました。


そしてこちらは富士通のプレイです。オービックのディフェンスは四角で囲った中にLBが一人しかいないため、右のOTはDEをブロック(パスプロテクション)しに行きました。

もしかしたら、バックサイドのLBがボックスの中に入っていたらOTは富士通と同じようにDEを浮かしてLBをブロックしに行ったかもしれません。


このように、ボックスの中に人が少なければオフェンスとしてはランが出る確率が高くなります。反対に、ボックスの中に人が多ければ今度は外側のパスが出やすくなります。

ボックス内の人数を見ながらアメフトを見ると、また違った視点でプレイが観れて面白いです。


それではまた次回をお楽しみに。

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