ご無沙汰しております。
秋シーズンに入ったため更新が全くできておりませんでした・・・。
シーズンが落ち着いたため少しずつではありますが、空いた時間に更新ができればと考えております。
今回は、社会人アメリカンフットボール Xリーグから戦略・戦術をご紹介します。
2020年に行われたセミファイナルの試合から、パナソニックインパルス対オービックシーガルズのプレイをご紹介します。
今回はパナソニックインパルスのオフェンスから好プレイをご紹介します。
第1Q残り3:53
自陣38y 3-1
#2 Side Screen Lateral Pass
![](https://insideout-football.info/wp-content/uploads/2020/12/S__1409031-1024x773.jpg)
#2WRへのSide Screenからスイングパターンを走ったRBへのLateral Passです。
動画はこちらから。
#2WRのキャッチからRBへの流れるようなLateral Passも素晴らしいですが、このプレイをゲインさせるポイントは3つあります。
#3WRのブロック
#3WRに入っていた成田選手のブロックが素晴らしかったです。
ディフェンスとしては#2WRの前にいるOLBの選手が成田選手の外に出てこないといけませんが、少し内側に入ってしまったところをガッチリブロックしています。
※本来のサイドスクリーンの止め方
![](https://insideout-football.info/wp-content/uploads/2020/12/79130A97-16F5-4A49-9AD9-FE75A731C8F9-1024x772.jpg)
#2WRがパスキャッチをする位置
#2WRがキャッチして少し内側に戻ってくるところがポイントです。
このプレイの肝は#2WRを撒き餌にしてスイングパターンを走る本命のRBにLateral Passを行うことです。
そのため、サイドスクリーンのパスをキャッチしたWRが少し内側に戻ってくることで、ディフェンス選手がWRに集まり、結果的にRBから遠ざけることができます。
![](https://insideout-football.info/wp-content/uploads/2020/12/5AAB385E-815C-476D-A5FB-45B1F8DC7D6F-1024x772.jpg)
RBがスイングパターンを走るタイミング
RBはいきなりパスコースに出るのではなく、1タイミング置いてからパスコースに出ています。
いきなりパスコースに出るとディフェンス選手の目に止まりやすくなるため、一瞬ボックスの中を見るふりをしてからパスコースに出ています。
また、1タイミング置いてからパスコースに出ることでWRがパスをキャッチしてからトスするまでの時間を稼いでいます。
以上が、#2 Side Screen Lateral Passをゲインさせたポイント3点です。
結果的に大外のWRがホールディングの反則を取られてしまいましたが、細かいところまで工夫された素晴らしいプレイでした。
それではまた次回をお楽しみに。
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