今回は、社会人アメリカンフットボール Xリーグから戦略・戦術をご紹介します。
2019年に行われたセミファイナルの試合から、パナソニックインパルス対オービックシーガルズのプレイをご紹介します。
今回はパナソニックインパルスオフェンスの好プレイです。
第3Q残り5:56
自陣37y 3-5
Jet Fake Inverted Option (IZ) (Missdirection)
![](https://insideout-football.info/wp-content/uploads/2020/07/E9B6246D-7321-4228-BA58-3A22B8FFF456-1024x596.jpg)
Empty体型からRBをシフトさせて1Back体型にした後、WRのJet MotionをフェイクにしたOptionプレイです。
プレイサイドのDEを浮かしてハンドオフを行うかQBがキープするかを判断するプレイをInverted Optionといいます。DEがRBに反応すればQBがキープ。DEがQBに反応すればRBにハンドオフを行います。
また、OLはゾーンステップ(IZ)を踏んでいます。そして、ゾーンの方向がプレイと反対サイドブロックを行うMissdirection(ミスディレクション)を採用しています。
そのためプレイ名はJet Fake Inverted Option (IZ) (Missdirection)としています。
長い・・・笑
オービックディフェンスは#2前にセットしていたLBがWRのモーションについていったため、フィールドサイドはマンツーマンディフェンスを敷いていた可能性が高いです。
結果、フィールドサイドの人数が少なくなったところをブロッカー付きのRBがロングゲインする形となりました。
![](https://insideout-football.info/wp-content/uploads/2020/07/61035C5C-B0C4-47BC-B0ED-12DEFDF429D1-1024x587.jpg)
目まぐるしくオフェンス体型が変化するため、ディフェンスはアジャストに気をとられてリアクションが遅くなってしまいました。
Inverted Optionはディフェンスがしっかりとルールを定めていなければ止まらないプレイです。そこにシフト・モーションを組み合わせてプレイをされると、ディフェンスとしては瞬時に対応が求められるため、非常に厄介なオフェンスと言えます。
動画はこちらから。
それではまた次回をお楽しみに。
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