さて、今回は2019年に行われたCollege Footballの試合から Florida 対LSUの試合からナイスプレイをご紹介します。
今回はLSUのディフェンスから戦略・戦術をご紹介します。
まずは、Floridaのオフェンスからプレイをご紹介します。
第2Q残り3:03
自陣44y 1-10
Zone Fake Pass
Inside Zone をフェイクにしたパスですが、このオフェンスに対するLSUディフェンスはこちらです。
セカンダリーが1人ずつマンツーマンし、フリーのSFを1人置いたCover1です。
ここでお伝えしたいのが、RBをマンツーマンしているLBの「Green Dog」と呼ばれるテクニックです。
Green DogはLBがRBをマンツーマンする際に、「対象のRBがボックス内に留まったら、前に上がってマンツーマンしに行く」というテクニックです。
Green Dogを行うことで、
①QBサックが狙える
②Drawをロスタックルできる
③Screenを止められる
というメリットがあります。
①QBサックが狙える
RBがパスプロテクションをしたら前に上がってマンツーマンしに行くのですが、特にRBが怪しい動きをしなければそのままQBをサックしてしまいましょう。ブリッツではないのですが、実質遅れてQBにプレッシャーをかけることができます。
LSUのディフェンスはGreen DogによってQBにプレッシャーをかけることができました。
動画はこちらから。
②Drawをロスタックルできる
Drawはパスを投げるフリをしてランを行うプレイなので、パスに反応してLBが下がることを見込んだプレイです。しかし、RBがパスプロテクションをしたら前に上がってマンツーマンしに行くことで、ハンドオフをした直後にタックルすることができます。
③Screenを止められる
ScreenもDrawと同様にWRへのロングパスと見せかけてRBへ短いパスを行うプレイなので、パスに反応してLBが下がることを見込んだプレイです。
OLは遅れてやってきたLBをブロックするために壁を作るのですが、そもそもパスに反応せずに一直線にRBに向かうことで、OLのブロックを受けずにScreenを止めることができます。
以上が、Green Dogテクニックのご紹介でした。スクリメージラインの後ろで下がってマンツーマンするよりも、前に上がってマンツーマンすることで様々なメリットがあるのでLBの皆さんはぜひ使ってみてください。
それではまた次回をお楽しみに。
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