2022年に開催されたスーパーボウルの試合で使われた戦術を解説します!
動画でも解説していますので、併せてご覧ください!
シンシナティ・ベンガルズ vs ロサンゼルス・ラムズという組み合わせになりました。
今回は、この試合から気になったプレイを3つご紹介します。
Empty / Wheel Jet Pass
1Q 6:27
1-10
ラムズのレッドゾーンの攻撃です。
このプレイはエンプティと呼ばれるRBがいない体型を使ったプレイです。
一方ベンガルズはカバー1と呼ばれるマンツーマンディフェンスを使用しました。
カバー1についてはこちらの記事でも解説しています!
カバー1の弱点である横に向かってから急に縦に上がるようなWheel(ホイール)と呼ばれるパスコースに対して、マンツーマンでカバーすることは難しいですね。そこを見事に狙ったパスでした!
Throw Back
2Q 14:16
1-10
ラムズの攻撃です。一度RBにボールを渡すフリをしてから、QBが右に流れます。QBが右に流れることで、ディフェンス全体がQBが動いた方向に動きます。そこに、先ほどボールを渡すフリをしたRBに対角線上にパスを投げることで、パスが決まりやすくなる。このプレイをスローバックと呼びます。
本来は、ディフェンスの端にいる選手がRBを見ておかないといけないのですが、一度ボールを渡すフリをしたことで、意識が薄れてしまうんですね。
DL Stants
2Q 0:48
3-6
最後はラムズのディフェンスです。これはベンガルズQBのジョーバロウ選手をサックしたプレイです。
DLのアーロンドナルド選手を1対1にするために、あえて片側にDLをたくさん配置しています。そして、3人のDLが交差するようなスタンツを組むことで、OLを惑わせてサックを生み出すことができました。
いかがでしたでしょうか。試合展開としては、どちらが勝つか分からない試合でしたが、周到に準備されたラムズのオフェンスと、最後のプレイのように常にジョー・バロウ選手を焦らせていたDL陣の活躍により、ラムズが勝利したという内容でした。
それではまた次回をお楽しみに。
コメント