今回もディフェンスのパスカバー「Cover 1」について解説します。
Cover1の概要については前回ご紹介しましたので、こちらをご覧ください。
Cover1のデメリット
前回ご紹介したCover1のデメリットとして、
・ピックルートに弱い
・1対1で負けているところを狙われる
・モーションを絡めたルートに弱い
というものをご説明しました。
今回は、「ピックルートに弱い」というデメリットを解消するスキームをご紹介します。
DB同士の役割交換
WRが近い時などの、ピックルートやクロスパターンが予想される時に、DB同士で「もしクロスしたらマンツーマンの対象を交換しようね」というコミュニケーションを取ります。
この際、オフェンスに悟られないような、何かしらのコミュニケーション・コールを使用することを推奨します。
事前にコミュニケーションを取ることで、もしスナップ後にピックルートを走られたとしてもスムーズに役割交換をすることができます。
LB同士の役割交換
LB同士の役割交換もご紹介します。
ボックス内にいるLBがマンツーマンをする対象はWRではなく、RBやQBです。自分がいる位置と反対方向に走るRBに対してマンツーマンを続けることは効率が悪いです。
それならばLB2人で、「QB・RBの2人をマンツーマンしようね」というコミュニケーションを取ることで、自分がいる位置に向かってきたRBに対してマンツーマンをすることができます。
また、これはボックス内にいるマンツーマンを行う対象が増えても対応できます。
例えば、以下の画像のようにQB・RB・SB(スロットバック)の3人がボックス内に付いた場合に「LB3人でQB・RB・SBをマンツーマン」というコミュニケーションを取ることで、自然にマンツーマンをすることができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
Cover1には「ピックルートに弱い」というデメリットがありますが、DB同士で事前にコミュニケーションを取ることで、対応ができます。
また、ボックス内においてはLB同士が事前にコミュニケーションを取ることで自然な受け渡しが可能です。
反面、コミュニケーションミスを起こすとロングゲインに繋がってしまうため、注意が必要になります。
それではまた次回をお楽しみに。
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