さて、今回はCollege Footballの試合から Ohio State 対 Clemson の試合からナイスプレイをご紹介します。
今回はOhio Stateのオフェンスから戦略・戦術をご紹介します。
第2Q残り10:44
敵陣17y 2-8
Throw Back
QBがロールアウトを行い、ディフェンス全体を左側に動かした後、逆方向に走らせた選手にパスを投げるプレイをスローバックと言います。
日本では関西学院大学が得意なプレイですね!
動画はこちらから。
TEがブロックフェイクを行ったことで、本来TEを見ないといけないSFがパスコースに出ないと判断して目を切ってしまいました。
もともとロールアウトは、TEとRBがパスコースに出ずにパスプロテクションを行い、QBが外側に走ることでDLからのプレッシャーを避けるプレイです。
SFはTEがパスコースに出たらカバーを行いますが、パスプロテクションを行ったらパスを見る必要がありません。TEのパスプロテクションの動きとQBが外側に走るプレイがロールアウトに見えるため、SFはTEがパスコースに出ないと判断してしまいました。
また、このプレイはモーションを絡めることでLBとSFが慌ただしくアジャストしないといけないため、より効果的なプレイとなりました。
さて、このプレイを止めるにはどうすればよいでしょうか。
一つは、SFが自身のパスレスポンス(守らないといけないオフェンス選手)を最後まで見続けることですが、
もう一つは、QBがロールアウトと反対サイドのLBが横流れせずに真っすぐ下がることです。
ロールアウトしたサイドのLBは、QBがパスを投げるのをやめて走り出す可能性があるため、ロールアウトサイドに広がる必要があります。
しかし、ロールアウトと反対サイドのLBはスローバックに備えて、アクロスや単騎WRのインパターンを見ることが効果的です。そのためには、横流れせずに真っすぐに下がることが大事なのです。
真っすぐ下がると視野も広くなり、アクロスで入ってきたTEにも気づくことができます。
いかがでしたでしょうか。
それではまた次回をお楽しみに。
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