アメフトはポジションが複数あり、それぞれの長所を生かした専門性が高いスポーツです。
今回は、アメリカンフットボールのポジションであるワイドレシーバー(WR)についてご紹介します。
今回の放送はポッドキャストでも配信しております!お時間がある方はぜひこちらもお聴きください
ポジションの前に、アメフトのルールについて知りたい!
そもそもラグビーとの違いすらよくわかんねぇよ!という方はこちらをご覧ください。
ワイドレシーバー(WR)の役割とは
ワイドレシーバーは攻撃のポジションです。
オフェンスがボールを進める方法として、ランとパスの二種類があります。
パスの時にはQB(クォーターバック)からのパスを受け取ることがワイドレシーバーの主な役割です。
一方でランの時は、ボールを持って走る選手が走るためのお手伝いをするために、止めにきたディフェンス選手の邪魔をします。また、自らボールを持って走ることもあります
WRのセット位置
WRはオフェンスラインやQBから離れた位置にいることが多いです。また、フォーメーション(体型)によってWRの人数も変わります。
アイフォーメーションでは2名のWRが図の位置にセットします
ショットガンフォーメーションでは4名のWRが図の位置にセットします
WRに求められる能力
1)相手を抜き去るスピード
2)難しいボールにも対応するキャッチ力
3)相手を交わすクイックネス
WRが得意とする能力によって、選手のタイプ分けがされます。
1)相手を抜き去るスピードタイプ
相手を一瞬で抜き去るスピードを持ったWRがこのタイプに当たります。試合の流れを変えるロングパスが取れる選手はオフェンスにとって強力な武器になるので、走力に自信がある選手におすすめです。
NFL選手では元カンザスシティ・チーフス(2022年からはマイアミ・ドルフィンズへ移籍)のタイリーク・ヒルがこのタイプに該当します。
2)どんなボールもキャッチする信頼抜群タイプ
このボールが取れるの!?と見る人を驚かせるキャッチ力が自慢のWRがこのタイプに当たります。スピードは他のWRには負けるけど、キャッチ力には自信がある!という選手におすすめです。
QBからしても確実にボールをキャッチしてくれるWRは貴重なので、積極的にボールが集まる傾向があります。
NFL選手ではアリゾナ・カーディナルズのディアンドレ・ホプキンスがこのタイプに該当します。
3)ディフェンス選手を抜き去る1対1最強タイプ
1対1で勝負した相手を交わして、確実にフリーになれる勝負強さをもつWRがこのタイプが当たります。1対1の状況では絶対に負けない!という勝負強さと、相手を振り切るクイックネスに自信がある選手におすすめです。
1対1で勝負できるWRがいるだけで、ディフェンスはその選手に2人がかりで守りにいかないといけないため、オフェンスを有利に進めることができます。
NFL選手では元グリーンベイ・パッカーズ(2022年からはラスベガス・レイダースへ移籍)のデボンテ・アダムスがこのタイプに該当します。
QBとの相性
ボールを投げるQBにとっては、WRとの信頼関係は重要です。お互いに意思疎通ができているQBとWRは、阿吽の呼吸でパスを通すことができます。
最近のNFLでは、同じ大学にいたQBとWRの組み合わせを所属させるチームが増えています。例えば2021年に活躍したシンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウとジャマール・チェイスは二人ともルイジアナ州立大学出身で、勝負所ではバロウからチェイスへのパスが炸裂していた印象があります
いかがでしたでしょうか。今回は、ワイドレシーバーの役割と求められる能力について解説しました。
プレイを見る際に、このチームのワイドレシーバーはどんな特徴の選手か?に注目していただくと、オフェンスの見方が変わると思いますよ!
それではまた次回をお楽しみに。
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