今回は、アメリカンフットボールのポジションであるオフェンスライン(OL)についてご紹介します。
ポジションの前に、アメフトのルールについて知りたい!
そもそもラグビーとの違いすらよくわかんねぇよ!という方はこちらをご覧ください。
オフェンスライン(OL)の役割とは
オフェンスラインは攻撃のポジションです。
オフェンスがボールを進める方法として、ランとパスの二種類があります。
ランの時は、RB(ランニングバック)というポジションの選手がボールを持って走ります。オフェンスラインはRBをタックルしようとするディフェンス選手を押し返し、RBが走るための道をこじ開けます(これをランブロックと言います)。
パスの時は、パスを投げる役割のQB(クォーターバック)がタックルされないように、ディフェンス選手の突進を防ぎます(これをパスプロテクションと言います)。
OLのセット位置
OLはボールがある位置に5人が並びます。
アイフォーメーションの場合
・C(センター)は5人の中で真ん中に位置します
・G(ガード)はCの両隣に位置し、右にいるガードは右ガード(またはライトガード)。左にいるガードは左ガード(またはレフトガード)と呼ばれます
・T(タックル)は両端に位置し、右にいるタックルは右タックル(またはライトタックル)。左にいるタックルは左タックル、(またはレフトタックル)と呼ばれます
OLの種類
OLは必ず5人必要です。背番号は50番〜79番の間を着用しなければなりません。
OLは大きくわけると3種類あり、それぞれに役割と求められる能力が異なります。
C(センター)
・プレイ開始時に股の下からボールをQBに渡す役割があります(これをスナップと呼びます)
・OLの頭脳とも呼ばれ、ディフェンスの付き方を見て誰をどのようにブロックするかの指示を5人に行います
・大きな体に加えて、戦術の理解力が求められます
G(ガード)
・ランの時は横に動きながらブロックする動作を求められることが多いです。そのため、機動力が必要となります
・C(センター)やT(タックル)と一緒にディフェンス選手をブロックするため、コンビネーションも大切です。
T(タックル)
・パスの時は両サイドから突進してくるディフェンス選手と勝負する必要があるため、大きな体と俊敏性が求められます
・特にクォーターバックの利き腕の逆サイド(右利きなら左側)は死角になることが多いため、非常に重要なポジションです。そのため、NFLではこのポジションの選手に高額なサラリーが支払われます
NFLで注目のオフェンスライン
それでは、2022年のNFLドラフトで選ばれた注目選手をご紹介します
OT アイキム・イクウォヌ(ノースカロライナ州立大→カロライナ・パンサーズ)
・ランブロックに定評ある選手です
・反則も少なく、非常に安定したパフォーマンスを発揮します
OT イヴァン・ニール(アラバマ大→ニューヨーク・ジャイアンツ)
・200センチ・158キロという巨漢から想像がつかない俊敏性を持っています
・強豪アラバマ大学で1年生からスターター出場するなど経験が豊富な選手です
OG ケンヨン・グリーン(テキサスA&M大→ヒューストン・テキサンズ)
・ランブロック・パスブロックとも安定感があります
・スピードあふれるプレイが魅力です
C タイラー・リンダーバウム(アイオワ大→ボルチモア・レイブンズ)
・卓越した瞬発力を持っています
・戦術理解とリーダーシップが秀逸です
いかがでしたでしょうか。今回は、オフェンスラインについて解説しました。
ボールには触らないし、決して目立つポジションではありませんが、OLがいなければランもパスも成立しません。試合を観る際にはそんな、縁の下の力持ちのオフェンスラインにぜひ注目してみてください。
それではまた次回をお楽しみに。
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