2-high defense(ツーハイディフェンス)は、アメリカンフットボールの防御戦術の一つで、初心者の方にも理解しやすいように解説します。
2-high defenseとは
2-high defenseは、フィールドの深い位置に2人のディフェンシブバック(通常はセーフティ)を配置する防御フォーメーションです。この2人のプレイヤーが、フィールドの後方を広くカバーすることで、長いパスプレーを防ぐことを目的としています。
主な特徴
- 深いパス防御: 2人のセーフティがフィールドの後方を守ることで、相手チームの長いパスプレーを抑制します。
- 柔軟性: このフォーメーションは様々なカバレッジ(例:カバー2、カバー4)に適応できるため、相手チームの攻撃を読みにくくします。
- ショートパス対策:カバー2の場合は、コーナーバックが短いパスルートをカバーしやすくなります
メリット
- 大きな得点につながりやすい長いパスプレーを防ぐことができます。
- 複数のカバレッジを使い分けられるため、相手チームの攻撃を予測しにくくします。
- サイドラインへの攻撃に対して強い防御を形成できます。
デメリット
- ランプレーに対してやや弱くなる傾向があります。これは、ボックス(ラインオブスクリメージ付近)に配置できる守備選手が1人少なくなるためです。
- フィールド中央部分にやや隙ができやすくなります。
最近のトレンド
NFLでは近年、2-high defenseの使用が増加しています。これは、パス攻撃が主流となっている現代のフットボールに対応するためです。特に、初期ダウンでの使用が増えており、2016年から2022年にかけて、1st・2ndダウンでの使用率が約9%増加しました。