さて、今回もディフェンスの「4Men Zone Blitz」時のパスカバーについて解説します。
4Men Zone Blitz とは
概要については前回の記事をご覧ください。
4Men Zone Blitzの種類
前回の記事で、ブリッツとパスカバーは「役割交換」というお話をしました。
Zone Blitzは選手同士で、自身が守る役割を交換することでアサイメントを成り立たせています。
今回は、さまざまな4Men Zone Blitzをご紹介します。全てCover3です。
OLB Cross Blitz Cover 3
DEが先にボックスの外にアタックし、Sが外側から内側に向かってDEとクロスするようにブリッツを行います。
SFは上がってSが守っていたCurl / FLatの役割を担います。
ブリッツと反対サイドのDEは下がってパスカバーを行い、Curl / Flatの役割を担います。
QBがDEをリードしてハンドオフをするかしないかを判断する、リードオプションに対して有効なブリッツです。
ILB Straight Blitz Cover 3
ILBが目の前の空いているギャップに対してアタックします。
SFは上がってILBが守っていたHook/ Curlの役割を担います。
右のDEは下がってパスカバーを行い、Curl / Flatの役割を担います。
中央のランプレー（DiveやBlast）に対して有効なブリッツです。
CB Open Blitz Cover 3
フィールドの狭いサイドのCBが大外からブリッツを行います。広いサイドからのCBブリッツは、QBに到達するまでの時間がかかるため好ましくありません。
SFはもともとCBがいた場所に動き、Deep 1/3の役割を担います。
Wはフィールドの狭いサイドのCurl / Flatの役割を担います。DEではなくWにしているのは、CBがいない状態でFlat Zoneを空けてしまうと危険なため、よりパスカバーに秀でたWにFlat Zone を守らせています。
フィールドの広いサイドのDEは、Hook / Curlの役割を担います。
CBブリッツはOLやQBから気付かれにくいため、パスラッシュの奇襲攻撃として有効です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
紹介したサイン以外にも、誰がどの役割を行うかの組み合わせによって、様々なバリエーションを持つことができます。
他にもこんなブリッツがある！というものがあれば、ぜひ教えてください。
それではまた次回をお楽しみに。
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