社会人アメリカンフットボール Xリーグからプレイをご紹介します。
今回はパナソニックインパルスのパスプレイをご紹介します。
第3Q残り7:20
敵陣11y 3-7
Zone Fake TE Screen
パナソニックインパルスの最初のタッチダウンプレイです。
RBにハンドオフフェイクを入れながらDLのパスラッシュを引き付けておいて、逆サイドへのTEへのスクリーンプレイを行いました。
動画はこちらからご覧ください。
一方、ノジマ相模原ライズのディフェンスはこちらです。
#15の頓花選手をダブルカバーするディフェンスでした。ゴール前ということもあってエースWRをダブルカバーすることはよくあります。
そんなディフェンスに対して頓花選手をアクロスパターンで引き連れておいて、空いたゾーンに#89小山選手へのスクリーンプレイを行いました。
もともと小山選手をマンツーマンしていたディフェンス選手がタックルしに行きましたがタックルを振り払ってエンドゾーンへ。
しかし、パシュートしたディフェンス選手が小山選手のボールを叩いてファンブル。ボールは転がりエンドゾーンを超えようとしましたが、相模原ライズの選手がボールを手で叩いて戻します。ボールを相模原ライズの選手がリカバーすればタッチバックとなりますが、ボールをリカバーしたのはパナソニックインパルスの選手でした。
結果、判定はタッチダウンでパナソニックインパルスに6点が追加されました。相模原ライズの選手はどうすればよかったのでしょうか。
正解は、何もせずにそのままエンドゾーンを割らせる。です。
エンドゾーンを割ればタッチバックとなります。
なお、公式規則では
『不成功となったフォワード パスの場合を除き,ボールがゴール ラインの後方でアウト オブ バウンズとなった場合,あるいはボールがゴール ライン上,その上空または後方でそのエンド ゾーンを守っているチームのプレーヤーの確保下でデッドとなった場合で,このボールのゴール ラインを越えさせた責任が,そのエンド ゾーンを攻撃しているチームにあったとき』
にタッチバックであると定義されています。
恐らく相模原ライズの選手はとっさにボールを戻してしまったのだと思います。
アメリカンフットボールのルールは長年関わっている選手やコーチでも、「これってどうなんだろう?」と思うシーンがあるくらいルールが難しいスポーツだと思います。
そのため、日々いろんなシチュエーションに触れられるように、アメフトの試合は色んな試合を観ておいた方がいいと思うのです。
それではまた次回をお楽しみに。
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