大学のアメリカンフットボールの試合からプレイの戦術をご紹介します。
今回は2019年に行われた第74回甲子園ボウルから、関西学院大学対早稲田大学の試合から好プレイをご紹介します。
こちらは関西学院大学が第3Qにタッチダウンを上げたプレイです。
第3Q残り11:38
敵陣43y 1-10
Power Read Option
フロントはPowerのブロッキングですが、プレイサイドのDEを浮かしてQBがDEの動きを見てRBにハンドオフするか、QBがキープするかを判断するプレイです。
DEがQBに反応したらRBにハンドオフ
DEがRBに反応したらQBがボールをキープ
DEで判断するプレイは過去にもご紹介しています。
このプレイが素晴らしいところは、オフェンスが最後までプレイしていることです。
関西学院のオフェンスは完成度の高いトリックプレイや、戦術の出し入れが上手なチームという印象がありますが、「最後までプレイする」という当たり前のことがチームとして徹底されているからこそ日本一になれるのだと思っています。
実際に動画を観ていただきましょう。
TDまで走り切ったRBも素晴らしいのですが、最後までしつこくDBをブロックしたWRや、ファーストブロックだけでなくその後もダウンフィールドに出てブロックしたOLがいたからこそ、TDに繋がったプレイだと思います。
アメフトのプレイを見ていて、
「あぁ~、この選手が最後までプレイしていたらTDなのになぁ」
「あぁ~、この選手が最後までプレイしていたらTDを防げたのになぁ」
と思うことが多々あります。
最後までプレイすることは、誰でもすることができます。
日本一になるチームが最後までプレイすることを意識しているのであれば、そこを意識していないチームが日本一になれるわけがありません。
特にアメフトを始めて間もない選手こそ、最後までプレイすることを意識してほしいですね。
それではまた次回をお楽しみに。
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