続いてはAlabamaのオフェンスプレイを紹介します。
第4Q残り8:32
敵陣49y 3-1
Dive Fake Pass
WRへのロングパスを狙ったフェイクパスです。
パスの際、通常はOL5名がパスプロテクションし、そこにRBやTEがパスに加わることで人数を増やすのですが、このプレイはOL・TE・RB(フェイクパスの動き後)を含めてパスプロテクションをするメンバーが8名います。
当然、パスプロテクションの人数を増やす分、WRがパスコースに出る人数が減ってしまうのですが、QBをラッシュから守ることができるためより時間がかかるパスコースに対して投げることができます。
このプレイを見て良いと思ったところは、プレイを出すタイミングです。
第4Q残り8:32
12点差
を追いかけるAlabamaにとっては、とにかく早くタッチダウンを取ることを意識します。しかし、当然LSUも一発でタッチダウンを取られないようにロングパスは警戒しています。
そんな状況で迎えた敵陣49yd、3-1のシチュエーション。今までショートヤードはランで獲得していたAlabamaが、このタイミングで裏をかくようにロングパスをしたのが素晴らしいと思いました。
おそらくAlabamaはこのプレイが失敗したとしても、4thダウンギャンブルを行うつもりだったと思います。
結果、ショートヤードはランでくると予測していたLSUのディフェンスはかなりランフェイクにつられています。
BunchサイドのSFはブリッツでしょうか?それともフェイクパスに引っ掛かったのでしょうか?途中でラッシュをやめていることから、もしかしたら引っ掛かっただけかもしれません。
いずれにせよ、Bunch体型からプレイアクションパスを行うことでディフェンスはBunchサイドからブリッツが入れにくくなります。
もしこのプレイを3rdロングでコールしてもディフェンス選手は引っ掛からなかったと思います。プレイを通すにはオフェンスコーディネーターが適切なタイミングで自信のあるプレイをコールすることが大事です。
負けている展開でしっかりと準備したプレイを然るべきタイミングで出せるAlabamaはさすがだなと思いました。
動画はこちらから。
それではまた次回をお楽しみに。
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