今回もAlabamaのディフェンスプレイをご紹介します。
まずはLSUのオフェンスプレイです。
第3Q残り9:26
自陣48yd 3-7
3Step Pass
Emptyからの3Step Passです。
ちなみに右側の#1WRはQBの隣からシフトしたRBです。LSUはRBをパスコースとして出す戦術を多用していますね。
それでは、動画をご覧いただきましょう。
Emptyに対してAlabamaがプレッシャーサインを使用して止めています。
Emptyに対して6人がブリッツを行うと、必ず1人はQBにプレッシャーがかかること。さらに、ブリッツフェイクをするだけでも効果があるということを以前ご説明しました。
今回のAlabamaが使用しているディフェンススキームもそれに近いのですが、少し応用されています。
スナップ前に6人のディフェンス選手がラッシュをする素振りを見せているのは同じですが、実際にラッシュをするのは3名のDLと一線後方に下がっていたLBを加えた計4名です。
OLとしては最初に前線に並んでいた6人の誰かがラッシュすることを想定していましたが、突然後方の選手が突っ込んでくるため全くピックアップすることができませんでした。
ディフェンスのブリッツ・カバー・スタンツなど全てに言えることですが、結局は選手と選手の役割交換で構成されています。
当然オフェンスもそれを理解して事前にあらゆることを想定して対策をするため、ディフェンスにとってはどれだけオフェンスの想定外を起こすことができるかがプレイ成否の鍵を握ります。
ちなみに、このプレイはサインとしてはディフェンスが大成功しているのですがQBのバロウはブリッツをもろともせずに振り切った後にパスを成功させていますね・・・笑
これもまたディフェンスの想定外でした。
次回もお楽しみに。
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