さて、続いてはChiefsが逆転タッチダウンを決めたこのプレイです。
第4Q残り2:51
敵陣5y 3-5
Split Zone Fake Pass
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右のRBにハンドオフフェイクをし、左から出てきたRBにパスをするプレイです。
左のRB以外は全員ブロックをしているのでRBへの決め打ちプレイだと思われます。
対して、49ersのディフェンスはこちらです。
![](https://insideout-football.info/wp-content/uploads/2020/06/5ABB8F3F-C41E-4020-A187-A53C816E71B5-1024x593.jpg)
LB1枚ブリッツのマンツーマンです。
Chiefsのプレイはこのようなマンツーマンデイフェンスに非常に有効なプレイです。
![](https://insideout-football.info/wp-content/uploads/2020/06/4FA7B43A-B0CE-42E0-8FEA-F0A2AF75C90C-1024x595.jpg)
このように、WRがRBをマンツーマンしにいったディフェンス選手を邪魔するようにルートどりします。この動きにより、もともとRBをマンツーマンしていた選手はRBに追い付くことができませんでした。
下記動画の1:43:17から再生
![](https://insideout-football.info/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/3b8399dda37dc9a39243f9b87d74ce8c.jpg)
それでは、このようなマンツーマンを狙ったパスパターンを止めるにはどのようなディフェンスを引けばよいでしょうか。
![](https://insideout-football.info/wp-content/uploads/2020/06/6F8F63FD-84F1-42CC-9FA4-6AD51F1341DA-1024x601.jpg)
一つは、ラッシュしているDEにRBのフラットパターンをつかせる方法です。
これでQBはパスを投げることができず走り出すため、DEにパスラッシュをやめさせた代わりにRBをマンツーマンしていたディフェンス選手にQBをみさせる必要があります。
ただデメリットとして、DEはRBの動きによってラッシュするかRBにマンツーマンするかが変わるため、普段のラッシュよりもスピードは落ちてしまいます。
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もう一つの方法は、マンツーマンディフェンスをやめてゾーンディフェンスを行えばDBどうしの受け渡しで解決します。
一人のWRに対して内側をみる選手と外側をみる選手の二人の配置させます。上の図でいえば、外側を見ていたCBがRBのフラットパターンが見えたタイミングで内側をみる選手に受け渡すことでパスカバーしています。
さて、全11回にわたって第54回スーパーボウルのプレイ紹介をしてきましたが、この試合はこのプレイを最後とします。
次回もまた良い試合があればご紹介させていただきます!
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