初めまして。
私は中学からアメリカンフットボールを始め、高校・大学・社会人と選手を続けて現在は高校アメリカンフットボール部のコーチをしています。
学生時代はアメリカンフットボールの奥深さに魅了され、四六時中アメリカンフットボールのことを考えていました。社会人になった現在も、アメリカンフットボールを通じてできた仲間や恩師や教え子との繋がりに日々感謝しています。
このブログは私と同じようにアメリカンフットボールの魅力に気づき、プレイ・戦術の奥深さに興味を持った方に喜んでいただけるような、マニアックな視点でアメリカンフットボールに関する情報を提供します。
拙い文章ではございますが、よろしくお願いいたします。
さて、第一回は2020年2月に行われた第54回スーパーボウル(カンザスシティチーフスvsサンフランシスコ49ers)から好プレイを紹介します。
第1Q残り12:55
自陣28y 1-10
Power Fake Reverse
この動画の最初に登場するプレイです。
チーフスの攻撃から始まったこの試合ですが、チーフスの攻撃は3andアウトで終了。
返しの49ersのドライブの途中で見せたのがこのPower Fake Reverseでした。
確か49ersはこのスーパーボウル以前の試合でよくこの体型からPowerをCallしていました。恐らくPowerは49ersが看板プレイとして自信を持っていたプレイのはず。
最初からPowerをCallせずにあえてオープニングドライブでこのReverseから入るところにオフェンスコーディネーターの意図を感じます。
ディフェンスは一試合通してこのReverseが頭にちらつくため、Powerへの反応が鈍くなることで、本来49ersがCallしたいPowerが出やすくなるという目論見だと思われます。このプレイ、WRのスピードも素晴らしいのですがダウンブロックしたOLが抜けていき、そのままリードブロックとなるデザインが秀逸です。ディフェンス目線だとリバースが分かるまではOLの動きに違和感を感じません。
これまでの試合を伏線にするなど、たった1プレイだけで考察したりあーだこーだと議論できるのがアメリカンフットボールの魅力です。
次回も第54回スーパーボウルから好プレイを紹介したいと思います。
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