今回は、社会人アメリカンフットボール Xリーグから戦略・戦術をご紹介します。
2019年に行われたセミファイナルの試合から、パナソニックインパルス対オービックシーガルズのプレイをご紹介します。
今回はオービックシーガルズディフェンスの好プレイです。
その前に、パナソニックインパルスのオフェンスを見ていきましょう。
第2Q残り3:34
敵陣2y 4-G
Jet Fake Toss
アンバランス体型から早いタイミングでハンドオフフェイクをし、反対方向に走ったRBにトスをするプレイです。
ゴールラインディフェンスは中央に人が集まることが多いので、それを逆手にとったオープンサイドのプレイです。
動画はこちらから。
一方、オービックシーガルズのディフェンスプレイはこちらです。
ゴール前のシチュエーションなのでDLの人数を増やし、マンツーマンで勝負しています。また、大外の両サイドからブリッツを入れています。
今回、ブリッツに入った#21ブロンソン・ビーティ選手ですが、ブリッツに入ってからRBのトスにすぐ反応しています。
本来、役割で言うとRBをマンツーマンしているのは中央に位置するLBなのですが、「オープンブリッツをした選手はRBがトスやスイングで外側に逃げた場合はついていく」というルール化がされています。
これにより、LBがRBをマンツーマンしづらいというマンツーマンディフェンスの弱点を解消できます。
自陣まで攻め込まれても、ゴール前でしっかりと止めるオービックシーガルズディフェンスの強さと、効率的なディフェンスシステムによる統率力を感じたプレイでした。
それではまた次回をお楽しみに。
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