さて、今回は2019年に行われたCollege Footballの試合から Florida 対LSUの試合からナイスプレイをご紹介します。
今回はLSUのディフェンスからご紹介します。
その前に、まずはFloridaのオフェンスのプレイを見ていきましょう。
第1Q残り11:27
敵陣26y 2-10
Buck Sweep
両OGがPullをすることで人数を増やしたSweepです。
このオフェンスに対して、LSUのDEの動きが素晴らしかったのでご紹介します。
(2ptセットをしているので▽で表現しています)。
DEの動きの順番として、
①TEに対するダウンチェック
②OGに対するWrong Arm
③RBに対するタックル
の3つに分けてご紹介します。
①TEに対するダウンチェック
TEがDEの内側を通りLBをブロックしに行くダウンブロックに対して、DEがヒットして妨害する行為をダウンチェックと言います。ダウンチェックを行うことで、後ろにいるLBがTEにブロックされずにスムーズに動くことができます。
ダウンチェックをしないと・・・
LBがダウンブロックにとられてしまう
②OGに対するWrong Arm
左のOGはPullでDEをブロックするのですが、DEはOGに対して内側を守るWrong Armを行っています(チームによっては、Spill, Under Neathなど表現は異なります)。DEが内側を守る代わりに、後ろにいるLBが外側を守るという役割分担です。
本来ブロッカーに対して外側の肩を内に入れてWrong Armを行うことが多いのですが、LSUのDEはTEに対してしっかりとダウンチェックを行っていたことで、Pullで回ってきたOGに対して内側に位置していました。そのため、ワンヒットするだけで実質Wrong Armになっています。
③RBに対するタックル
LSUのDEはTEに対するダウンチェックを行い、OGに対してWrong Armをしてそのままタックルしています。
特筆すべきところは、①~③の動作をずっとショルダーが平行のまま行っていたことです。ショルダーを平行にすることで、無駄な動きをせずにすみます。
動画はこちらから。
DEが求められることは多いですが、①~③をスムーズにできるのは貴重な選手です。
それではまた次回をお楽しみに。
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