大学のアメリカンフットボールの試合からプレイの戦術をご紹介します。
今回は2013年秋に行われた、関西大学アメリカンフットボールリーグ第6節の立命館大学パンサーズ対京都大学ギャングスターズの試合から京都大学の好プレイをご紹介します。
京都大学が立命館大学に勝利した3つ目の準備が、随所で使用するトリックプレイです。
第2Q残り10:59
自陣31y 1-10
RB Swing Double Pass
こちらは、以前ご紹介したランプレイの形から派生させたトリックプレイです。
以前ご紹介したプレイはこちらです。このランプレイと同じ形で行うことで、ディフェンスの反応を遅らせることができます。結果的にはパスは成功となりませんでしたが、パスインターフェアの反則を取ることができました。
動画はこちらから。
第3Q残り2:05
敵陣43y 1-10
Flea Flicker
QBがRBへ一度ハンドオフした後、RBから再度ボールを受け取りパスを行うプレイをFlea Flickerと言います。
このプレイはパスを投げるまでの時間がかかるため、先ほどのRBが投げるプレイよりもDBが引っ掛かる可能性は下がるのですが、パスプロテクションが持つことと、QBがボールを投げることでパスの正確性が増します。
動画はこちらから。
第3Q残り0:55
敵陣10y 2-8
Reverse Pass
QBがオーディブルをかける素振りをしたモーションを行い、RBへダイレクトスナップします。RBはWRへリバースし、先ほどモーションしたQBへパスを投げるプレイです。タッチダウンにはなりませんでしたがしっかりと決めています。
このプレイは2019年スーパーボウルでもNFLのイーグルスが行っていましたね。
ご覧いただいたように、京都大学は事前に準備していたトリックプレイを確実に決めています。トリックプレイが決まればチームとしての士気も上がりますし、モメンタム(勢い)を引き寄せることができます。
モメンタムを終始立命館大学に譲らなかったのも、京都大学が立命館大学に勝利した理由だと思います。
それではまた次回をお楽しみに。
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