大学のアメリカンフットボールの試合からプレイの戦術をご紹介します。
今回は2019年秋に行われた、関東大学アメリカンフットボール第6節の早稲田大学と法政大学の試合から早稲田大学の好プレイをご紹介します。
第2Q残り4:32
自陣45y 4-2
Punt Fake Run
早稲田大学のPuntスペシャルです。オフェンス・ディフェンスだけでなく、キッキングの戦術も気になったプレイがあればご紹介していきます。
Puntスペシャルと聞くとリスクのあるギャンブル要素が強いプレイですが、個人的にはPuntでのスペシャルプレイは期待値が高いと考えています。
理由はオフェンスが11人でプレイできるのに対して、ディフェンスはリターナーを除いた人数で勝負しなければいけないからです。
法政大学はプレイを警戒する体型でしたが、リターナーを2人つけていました。
ボックスの人数を見た時にも早稲田大学はパンターと両WRを除いた8名でプレイしているのに対して、法政大学は7名でプレイしているため人数が足りない状況でディフェンスしなければなりませんでした。
そのため、Puntでのスペシャルプレイを試みる際は人数が少ないところを攻めるのが有効と思われます。
また、早稲田大学は前のプレイでワイドパント体型を試みて法政大学に潰されてしまったので、体型を変えてパントに挑みました。急に体型を変えるとフェイクプレイを想像してしまうのですが、この状況で体型を変えたのも自然な流れだったと思います。
今回の早稲田大学のPuntスペシャルはシンプルなランプレイでしたが、ごちゃごちゃとしたプレイよりも人数を集めたシンプルなプレイの方が通る印象があります。
Puntスペシャルは失敗するとフィールドポジションが悪くなるというリスクもありますが、成功した時にはフレッシュだけでなくモメンタムを手に入れることができるため、試合のどこかで使えるように準備はしておいた方がよいと思います。
動画はこちらから
それではまた次回をお楽しみに。
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