今回は、アメリカンフットボールのポジションであるタイトエンド(TE)についてご紹介します。
ポジションの前に、アメフトのルールについて知りたい!
そもそもラグビーとの違いすらよくわかんねぇよ!という方はこちらをご覧ください。
タイトエンドの役割とは
タイトエンドは攻撃のポジションです。
タイトエンドはオフェンスポジションの何でも屋と言われます。簡単に言うと、オフェンスライン(OL)とワイドレシーバー(WR)の中間的な役割を担います
オフェンスがボールを進める方法として、ランとパスの二種類があります。
ランの時は、ランニングバック(RB)というポジションの選手がボールを持って走ります。タイトエンドはオフェンスラインのように、RBをタックルしようとするディフェンス選手を押し返し、RBが走るための道をこじ開けます(これをランブロックと言います)。
パスの時は、パスを投げる役割のクォーターバック(QB)がタックルされないように、ディフェンス選手の突進を防ぐ(パスプロテクション)こともあれば、、、
ワイドレシーバー(WR)のように、QBからのパスを受け取ることもあります。
タイトエンドのセット位置
TEはほとんどの場合、OLの隣に位置します
アイフォーメーションの場合
TEがOLの位置から少し下がったり、
WRの位置にセットすることもあります
タイトエンドに求められる能力
ブロック力
TEがブロックする相手は、本来オフェンスラインが対戦するようなディフェンス選手が相手です。そのため、TEがブロックできないとそこから突破されてしまいます。また、TEはRBの前を走るようなリードブロックを行うこともあり、難しいブロックを求められます。そのため、TEが優秀なチームはラン攻撃の幅が広がります。
キャッチ力
近年のTEはWRと同じくらいQBのパスターゲットになっています。安定感のあるキャッチができるTEがいるだけで、QBとしては非常に助かる存在になりますし、ディフェンスにとっても脅威となります。
密集地帯でも競り勝つサイズ
TEは身体が大きいだけで有利になります。WRと比べてフィールド中央付近の密集地帯を走ることが多いため、ボールを投げるQBとしては的が大きい方が投げやすく、ディフェンスにカットされない場所にボールを投げることができます。
NFLで注目のTE(タイトエンド)
それでは、現在のNFLで注目するタイトエンドの選手をご紹介します。
ジョージ・キトル(サンフランシスコ・49ers)
・28歳ながらキャプテンを務めるリーダーシップを持ち合わせています
・キャッチも秀逸ですが、なによりも泥臭いプレーが魅力です・ランプレイのブロックもしっかりこなします
トラビス・ケルシー(カンザスシティ・チーフス)
・2020年には1,416レシーブヤードを獲得。これはWRでもすごい数字です
・タイトエンドにしては足も速く、エンドゾーンまでボールを運ぶ走力を持っています
・勝負所でマホームズに「自分は空くから俺に投げろ」と言える強いメンタルがあります
マーク・アンドリュース(ボルティモア・レイブンズ)
・2021年はTEトップの1361ヤードを獲得しています
・2021年時点、タイトエンド最多のパスレシーブタッチダウンを獲得しています
・QBのラマージャクソンのメインターゲットとして2021年は大活躍しました
カイル・ピッツ(アトランタ・ファルコンズ)
・2021年に全体4位でドラフト指名された新人選手
・TEとは思えないスピードをもっています
・キャッチセンスも抜群で、2021年ルーキーシーズンはシーズン通算1000ヤード獲得しています
いかがでしたでしょうか。今回は、タイトエンドの役割と求められる能力について解説しました。
パスも取れてブロックもできる何でも屋のタイトエンド。誰にでもできるポジションではありませんが、強豪チームには必ずといってよいほど優秀なタイトエンドがいます。
試合を観る際にはそんなタイトエンドの活躍にぜひ注目してみてください。
それではまた次回をお楽しみに。
コメント