続いてはLSUのディフェンスをご紹介します。
まずはAlabamaのオフェンスをご覧ください。
第1Q残り3:50
自陣29y 3-6
3Step Pass
Empty体型からの3Step Passです。
それでは、LSUのディフェンスを見てみましょう。
まず動画からご覧ください。
瞬殺です。
QBはよく投げ捨てました。
これ、実はOL泣かせというかパスプロテクションではどうにもならないディフェンスを仕掛けられています。具体的に解説していきましょう。
オフェンスが使用しているEmpty 体型はパスプロテクションに割けるのは5人のOLなので、当然6人以上でラッシュされた場合、普通に考えたらプロテクションしきれません。
LSUのディフェンスでは両端のLBはラッシュせずにWRへのパスカバーに向かいますが、LBがDLと一直線に並んでいるためOLとしては6人全員がラッシュするように見えます。
そのため、OLの一人が両端のLBに気を取られたが最後、余って漏れてきたDLにサックされてしまいます。
実質4人のラッシュですが、LBがブリッツフェイクをかけることで6人と同じ効果が得られています。さらに、両端のLBはWRへパスカバーを行うため、QBはクイックパスを投げられませんでした。
それでは、オフェンスとしてはこのようなディフェンスに対してどのような戦術を使えばよいでしょうか。
私からの提案がこちらです。
このように、LBが届かないような外側に逃げるフラットに投げてしまうのが簡単だと思います。
これだとSFも後ろに下がっている分、WRのブロックがよければロングゲインが期待できます。
EmptyはWRの数が多く、パッシングが上手なQBにはもってこいの体型ですが、このようなブリッツディフェンスに対して何かしらの策は講じておいた方がよいと言えます。
それではまた次回をお楽しみに。
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