続いてはChiefsのディフェンスです。
まずは49ersのオフェンスプレイを見ていきましょう。
第4Q残り5:23
自陣25y 3-5
3Step Pass
Bunchからの3Step Passです。
これに対して、Chiefsのディフェンスはこちらです。
LB1枚ブリッツのマンツーマンディフェンスです。
Chiefsとしては3点を追いかける展開で残り時間も少ないため、このシリーズは早く止めてオフェンスにボールを回したいところです。
個人的にはこのシチュエーションでブリッツサインで勝負に出たのが功を奏したと思っています。そして、このプレイはディフェンスが止めてオフェンスにボールを回すため、Chiefsの優勝に繋がる非常に大きなプレイだと思いました(これをご覧になっている人はご存じかと思いますがこの試合はChiefsが勝ちます)。
まずは動画を観てもらいましょう。
下記動画の1:38:10から再生
後から入ったLBのブリッツが成功してプレッシャーがかかり、結果的にパスは不成功となりました。それでは、なぜこのLBのブリッツがフリーで入ることができたのでしょうか?
具体的に解説していきます。
こちらはフロント部分を拡大した図です。
ポイントは2つあります。
一つ目は、右のLBがワンタイミング遅らせて入ったことです。
これはディレイブリッツというスキームですが、ブリッツのタイミングをずらすことでOLがDLをピックアップするのに集中するため、LBはOLに取られずに入ることができました。
また、LBとしてはワンタイミングずらすことでDLが動いた後にできたギャップに対して最短距離でQBまでつめることができます。
二つ目は、左のLBがRBを引き付けたことです。
マンツーマンディフェンスであれば、LBがRBをマンツーマンすることが多くなりますが、ChiefsのLBはその場で留まるのではなく前に上がってRBを引き付けていました。
こうしてRBを引き付けることで、後からブリッツに入ったLBに対してブロックに行かせないようにすることができます。
もしこのプレイでプレッシャーがかからなければ49ersのパスは成功し、フレッシュを獲得できていたかもしれません(そうなると、49ersが優勝していたかも・・・。)
それでは、また次回をお楽しみに。
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