ラグビーとアメフトって何が違うの??
「ラグビーとアメフトって何が違うの??」
この質問はアメフト経験者なら誰しも聞かれる質問です。アメフト部員が散髪でアメフトとラグビーの違いを聞かれるのはもはや「アメフトあるある」と言えます。
しかし、この質問をされたアメフト部員はこう言いたいはず。
「アメフトとラグビーは野球とサッカーぐらい違うんだ!!」 と。
まずは下の漫画をご覧ください。
漫画が気になる方はこちらからどうぞ!
この漫画にもある通り、アメフトは野球に、ラグビーはサッカーに似ている部分が多いのです。
この記事では、ラグビーとアメフトの違いをご紹介します。
得点方法
アメフトは相手の陣地にボールを運ぶことで得点ができます。
アメフトの得点方法は5パターンあります。
①タッチダウン
相手の陣地にボールを運ぶと6点が追加される
②タッチダウン後のキック成功
タッチダウンをしたら、敵陣3ヤード地点からもう一度攻撃を行うチャンスが与えられる。キックしたボールがゴールポストの間を通過すると1点が追加される
③タッチダウン後のプレイ成功
タッチダウンをしたら、敵陣3ヤード地点からもう一度攻撃を行うチャンスが与えられる。プレイを行い、相手の陣地にボールを運ぶと2点が追加される
④フィールドゴール
キックしたボールが相手の陣地にあるゴールポストの間を通過したら3点
⑤セイフティー
オフェンスが自陣のゴールラインでタックルされるとディフェンス側に2点が追加される
アメフトの得点方法をまとめるとこんな感じです。
一方、ラグビーも相手の陣地にボールを運ぶことで得点ができます。この点についてはアメフトと同じですね。
ラグビーの得点方法は4パターンあります。
①トライ
相手の陣地にボールを運び、ボールを地面につけると5点
②コンバージョン
トライ後にキックを行い、ボールがゴールポストの間を通過すると2点
③ペナルティゴール
相手の反則により、反則地点からキックを行う。ボールがゴールポストの間を通過すると3点
④ドロップゴール
地面にワンバウンドさせたボールをキックし、ボールがゴールポストの間を通過すると3点
プレイの流れ(ルール)
アメフトは毎回プレイを選択するため、1プレイ毎に止まります。
攻撃チームがボールを進める方法は、大きく分けてランとパスがあります。ボールを持って走る行為がラン、ボールを味方選手に対して投げる行為をパスと呼びます。
一方、守備チームはタックルしてボールを前に進ませないようにします。
また、アメフトの大きな特徴として、ダウン制というものがあります。アメフトでは1回の攻撃をダウンと表現します。攻撃チームは4回の攻撃権を使ってボールを前に進めていきます。
1回目の攻撃・・・1st Down(ファースト・ダウン)
2回目の攻撃・・・2nd Down(セカンド・ダウン)
3回目の攻撃・・・3rd Down(サード・ダウン)
4回目の攻撃・・・4th Down(フォース・ダウン)
と呼ばれ、4回の攻撃で10ヤード(約9メートル)前に進むと新たに4回の攻撃権を獲得することができます。反対に、4回の攻撃で10ヤード進むことができなければ、攻守交替となります。
アメフトでは最初の攻撃開始地点から、10ヤード地点がどこか分かるように、ヤードチェーンという鎖でつながれた棒を置きます。
オフェンスチームはランとパスを自由に組み合わせながら、4回の攻撃までに10ヤード以上前進すると、もう4回攻撃権を獲得できます。
さてこのルール・・・野球に似てませんか?野球もアメフトと同様1プレイ毎に止まり、1アウト・2アウト・3アウトで攻守交替をします。
また、「次はどこに投げるのかな・・・?」「バントをするのかな?」「盗塁するのかな?」などと、次の手を考えながらプレイをする野球はアメフトに似ています。
一方、ラグビーは常にプレイが流れ続けます。
前半40分、後半40分の合計80分間の間は、反則や得点時などの状況を除いて常にボールが動き続けます。
この特徴はサッカーによく似ています。
攻守交替
アメフトは攻撃と守備の時間が明確に分かれています。
先述した通り、4回の攻撃で10ヤード進むことができなければ、攻守交替となります。その他に攻守交代が発生するシーンは以下のパターンがあります。
・4回の攻撃で10ヤード進むことができなかった時
・得点をした後
・パント(攻撃チームがボールを蹴って、陣地を回復する代わりに攻撃権を放棄すること)
・フィールドゴール(ボールを蹴ってゴールポストに入れようとするプレイ)の失敗
・インターセプト(オフェンスが投じたパスをディフェンスが奪うプレイ)
・ファンブル(オフェンスが落としたボールをディフェンスが奪うプレイ)
このように、攻守交替が発生するシーンは様々ありますが、野球で言うところの表と裏のように、攻撃をする時間は攻撃だけ。守備をする時間は守備だけと、攻撃の時間と守備の時間がはっきりと分かれているのがアメフトの特徴と言えます。
さらに言うと、アメフトは攻撃の選手と守備の選手が明確に分かれています。攻撃の選手は攻撃の時間のみ出場し、守備の選手は守備の時間のみ出場します。
攻撃の選手は攻撃だけできれば問題ないですし、守備の選手も守備だけできれば大丈夫です。ポジションによっては一切ボールに触らないポジションもあるくらいです。
一方、ラグビーの攻守交替は頻繁に起こります。
反則などの状況を除いて、ボールを持っているチームが攻撃を行います。そのため、常にボールを起点に攻守が入れ替わるため、さっきまでAチームが攻撃していたと思ったらBチームがボールを奪って、今度はBチームが攻撃・・・など、瞬時に攻守交替をするシーンがよく起こります。
サッカーも同様に、ボールを奪い合うことで攻守が入れ替わるため、頻繁に攻守が入れ替わり、また入れ替わるタイミングも明確ですよね。
なお、ラグビーもサッカーも、ボールが入れ替わったタイミングで攻撃から守備に、守備から攻撃に変わるため、選手は攻撃と守備の両方ができないといけません。
人数
アメフトは11人でするスポーツです。
また、選手交代は何度でも自由に行えます。そのため、戦術によって選手をがらりと交替することも可能です。
ちなみに、ベンチに入れる人数はリーグによって変わります。
NFL(アメリカのプロリーグ)・・・最大53人
Xリーグ(日本の社会人リーグ)・・・最大65人
大学・高校・中学のリーグ・・・無制限
一方、ラグビーは15人で行うスポーツです。
選手交代は7名まで認められており、一度交代した選手は怪我の場合を除いて再び試合に戻ることができません。
ちなみに、ラグビーは23人がベンチ入りすることができます。ただし、日本の高校ラグビーでは例外的に25人がベンチ入り可能です。
ボール
アメフトのボールとラグビーのボールは別物です。違いは以下の漫画をご覧ください。
形は同じ楕円形ですが、色・素材・デザイン・大きさは全く違います。
「ボール?一緒じゃないの?」って言われると悲しいですね・・・。笑
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、ラグビーとアメフトの違いをご紹介しました。
どちらも激しくぶつかるコンタクトスポーツですし、楕円形のボールを使うので似ていますが、ルールは全く別物です。
記事内で出てきた漫画が気になった方については、ぜひ以下のリンクより漫画を読んでみてください。
今回の記事はポッドキャストでも配信しております。もしお時間があればポッドキャストの方もご試聴ください!
それではまた次回をお楽しみに。
コメント