アメリカンフットボールにおける「ディスガイズ」(disguise)は、ディフェンス側が使う戦術の一つで、オフェンス側を混乱させるために用いられます。初心者の方にも分かりやすく解説します。
ディスガイズとは
ディスガイズとは、ディフェンス側が自分たちの意図を隠し、オフェンス側を欺くことを指します。主に以下のような方法で行われます:
- プレー開始前の位置取りを変える
- 実際の守備体制と異なる印象を与える
- プレー開始直後に急激に動きを変える
ディスガイズの目的
- クォーターバック(QB)の判断を狂わせる
- オフェンス側の作戦を読みにくくする
- 予想外の守備でオフェンスを混乱させる
具体的な例
- カバー2(2人のセーフティが深く守る)に見せかけて、実際はカバー3(3人で深く守る)を使う
- ブリッツ(突進)するように見せかけて、実際は通常の守備を行う
- マンツーマン防御に見えて、実際はゾーンディフェンスを採用する
ディスガイズの効果
- QBのプレー読みを困難にする
- オフェンス側の作戦変更を強いる
- パスプレーの成功率を下げる
- 思わぬインターセプト(パス奪取)のチャンスを生む
オフェンス側の対策
- 複数の状況に対応できるプレーを用意する
- プレー開始後のディフェンスの動きを素早く確認する
- QBとレシーバーの連携を強化し、状況に応じて柔軟に対応する
ディスガイズは「だましあいのスポーツ」と呼ばれるアメリカンフットボールならではの戦術で、試合の展開を大きく左右する重要な要素です。