【雑記】意味を与えると人は成長する

スポンサーリンク
スポンサーリンク

はじめに 

これまで当ブログではアメリカンフットボールの戦術を中心にご紹介しておりましたが、今回は雑記です。私は高校のアメリカンフットボール部でコーチをしているので、そこで日々感じたことや普段から選手に伝えていることなどを書き綴っていこうと思います。

 「選手がなかなか思った通りに動いてくれないなぁ・・・」
と、思っているコーチや先輩選手のみなさん!


今回は、意味を教えることの重要性についてご紹介します。

なんで?何のために?

新入生が入ってきたときなどに、あえて先輩選手に教えさせるときがあります。


ただ選手によっては、「ヒットはこんな姿勢を作ってから、足を出して、それから手を出して。手は伸ばして・・・」などと方法のみの説明に終わってしまうことがよくあります。


そんな時に私は、「なんで?何のために手を伸ばすの?」と選手に聞きます。そうすると、「えーっと、、、」と返答に詰まってしまう。


他にも、ミーティング中に「このサインの時はディフェンスはどう動かないといけない?」と聞くと、「○○のように動きます!」と返事があります。


でも、「なんでそう動くの?」と聞くと、「うーん、、、〇〇だからですか?」と自信なさげ。


これって、手段が目的化してるんですよね。


普段から他のコーチや選手から、「もっと手を伸ばしてヒットしろ!」とか、「このサインの時はこう動かないとダメだろ!」などの指摘の声が出るのはすごくいいことなのですが、それってあくまでも手段の一つ。そう動くにあたって目的は必ず存在します。


なので、私は選手にファンダメンタルを教えたり、新しいサインを教えるときには、まず最初に意味を伝えることを意識しています。


 「ヒットをするときは手を伸ばさないといけないよ。なぜなら、ディフェンスは相手と距離を取らないといけないから・・・

 「今回の対戦相手にはこのカバーを使います。なぜなら、相手オフェンスにはこんな特徴があるから・・・


意味を伝えないと、手段だけが独り歩きして目的が置いて行かれます。選手に「こういう時はどうする?」と聞いて、「〇〇です!」と返事が来てそれが合っていたとしても、「なんで?」まで聞いてあげてください。


そうしないと、まるで単語帳でテスト勉強をするかのごとく、選手は正解だけを暗記してしまう恐れがあります。

「意味」が価値を持つニュータイプの時代

山口 周さんの「ニュータイプの時代」という本があります。

この本からの引用ですが、

私たちは「モノが過剰で、意味が希少な時代」を生きています。「モノ」がその過剰さゆえに価値を減滅させる一方で、「意味」がその希少さゆえに価値を持つというのが21世紀という時代です。

山口周「ニュータイプの時代」 飽和するモノと枯渇する意味


とある通り、高度成長期時代にモノが枯渇していた時代にはとにかく「生産性」や「効率性」を意識してガツガツと働いていましたが、今はモノやサービスはたくさんあるものの、どこか物足りないような感覚があります。


そのため、たくさんモノを作って売りまくれ!といったオールドタイプのアプローチから、一人ひとりの興味や関心といった求めている「意味」に対する、ニュータイプのアプローチが今後は必要となります。


だからこそ、これからを担う若い選手たちには「意味」を考えるクセをつけて欲しいと思っています。


意味を与えると人は成長する

目的も言わずに、毎日練習後に100ヤード走を10本走るのと、意味を伝えたうえで走るのでは、どちらの100ヤード走が身に入るのは明らかです。


アサイメントをコーチからインストールされる時に、正しく意図を伝えられた選手と、プレイの直前にアサイメントが書かれた紙を見てからプレイする選手とでは、明らかに意図をもってプレイする選手のほうが動きは良くなります。


なぜ自分はアメリカンフットボール部に入ったのか?なぜ日本一になりたいかを説明できる選手は、練習に対するモチベーションが他の選手と違います。


アメリカンフットボールに限らず、誰にとっても「意味」は重要です。分からなかったら、人に聞きましょう。そして、正しく意味を理解して、意味を与えられる人になりたいですね。


以上です。それではまた、次回もお楽しみに。

未分類
スポンサーリンク
Amefoot_Freakをフォローする
Inside out

コメント

タイトルとURLをコピーしました