大学のアメリカンフットボールの試合からプレイの戦術をご紹介します。
今回は2019年秋に行われた、関東大学アメリカンフットボール第6節から早稲田大学と法政大学の試合から法政大学の好プレイをご紹介します。
第1Q残り8:44
敵陣4y 3-4
Power Fake QB Keep
3Back体型からOLはPowerのブロッキングを行い、QBがRBにハンドオフをするふりをして、2人のリードブロッカーを使って外に展開するプレイです。
ゴール前シチュエーションということもあり、ディフェンスが前のめりになっているところでのフェイクプレイなので、早稲田ディフェンスだけでなくカメラもつられていました。
それでは、早稲田のディフェンスとしてはどのように守ればよかったでしょうか。
一つ目は、大外からラッシュしているLBがしっかりと外を守ってQBを内にカットバックさせることです。
早稲田の選手も最初は外を守ろうとしていましたが、最後に内側を見てしまったためにQBに外側を走られてタッチダウンをされてしまいました。
大外の選手ですが、ブロッカーをコントロールするにはしっかりとヒットして手を張る必要があります。ブロッカーに対して最初に強くヒットすることで後ろにいるQBが動きにくくなります。手を張る前に上体を動かすとブロッカーにそのままドライブされてしまいます。
二つ目は、内側からフォローするLBの動き方です。ショートヤードやゴール前では法政大学のオフェンスのように重たい選手を集めたゴリ押しのフォーメーションからランプレイを行うことが多いので、LBの選手は前のめりになって前にプレイしてしまいます。しかし、前に反応してしまうとOLからのダウンブロックに巻き込まれやすくなってしまいます。
もちろん、BlastやDiveのような前方向のみに展開するプレイであればLBも前に上がる必要があるのですが、OGのプルを伴ったやや横方向にも展開するプレイに対しては外側に動いた方が良い結果が得られます。
また、外に動きながら後ろにいるFBをReadしていると、QBが持って外側に展開であることを予想することができます。
ショートヤードやゴールラインは一瞬の迷いやミスが即タッチダウンに繋がってしまうため、ディフェンスとしては激しく・正しく動く必要があります。
それではまた次回をお楽しみに。
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