続いては第3Qに入って49ersのオフェンスです。
ようやく後半に入りました・・・笑
第3Q残り13:46
自陣36y 1-10
Power Fake Reverse
右のPowerをフェイクにしたReverseですが、85番がキックアウトブロックをするふりして戻ってくるデザインが面白いですね!この85番以外はほぼ右のPowerのブロッキングをしているので、キーリードをしっかり教えられているディフェンスチームだとこういうフェイクに引っ掛かります。
ただ、このプレイはオフェンスから見て左のDEがすぐに気づいて目の前のWRを押し込んだため、ビッグゲインは免れました。
Reverseのような時間がかかるプレイを通すには、
・Reverseサイドの大外選手をしっかりとブロックすること
・キャリアが大回りしないこと
が必須ですが、DEの活躍によって49ersオフェンスはこの2点がうまくできなかったと言えます。
下記動画の55:25から再生
それでは、どうすればこのReverseをロングゲインに繋げることができたでしょうか?
例えば、このようなプレイを前半に使用してからReverseをコールするとDEが引っ掛かってくれる可能性は高まります(今までの試合で既に使用されていたのかもしれませんが)。
ReverseやPower Fake Passのようなプレイは、このプレイを逆手に取ったプレイなので(言うかどうかはわかりませんが)裏プレイと呼ばれます。また、上図プレイは表プレイと呼びます。
このような表プレイが出れば出るほど、先ほどのReverseのような裏プレイはより威力を発揮します。そして、一度裏プレイが出ると今度はディフェンスの頭はReverseを意識してしまって、表プレイへの反応が遅れてしまいます。
試合中に表プレイ・裏プレイが展開されることで、一試合を通じてオフェンス・ディフェンスのサインがまるで伏線を回収するストーリーのようになっている点がアメリカンフットボールの魅力の一つです。
ハイライトでNFL選手のすごいプレイを観るのも面白いですが、アメリカンフットボールを観る時はぜひ一試合を通じてプレイコールのストーリー性を楽しんでみるのもいかがでしょうか。
それでは、次回もお楽しみに。
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