続いてはチーフスが最初にタッチダウンを獲得したプレイです。
第1Q残り0:42
敵陣1y 2-1
Counter Option
QBがRBにピッチするかキープするかを選択するプレイです。
QBのマホームズはピッチしてもよかったのですが、自らボールをキープして見事タッチダウンを決めました。
さて、このプレイですがM/Mサインを多用するゴール前に使うのはかなり有効だと思われます。具体的に見ていきましょう。
これはシフト前の体型に対して49ersが(恐らく)取っているディフェンスです。
DLを5人にしてOL以外をそれぞれマンツーマンするカバー0ディフェンスは、ショートヤードやゴール前のシチュエーションでよく使われます。
シフト後のアジャストはこちら。LBがTEをマンツーマンしているか怪しいですが、大体こんな感じでDBと役割を交換してマンツーマンの対象をずらしていくことが多いです。
QBとRBにマンツーマンしているのはLBの2人なので、オープンにオプションプレイを展開された場合は画像左側のLBがQB、右側のLBがRBにそれぞれマッチアップしてオプションを止める必要があります。
このプレイはQBのマホームズが回転して一度左側にプレイするような素振りをしてから右側にオプションを行います(そのためカウンターオプションと定義しています)。
この動きに一瞬LBがつられてしてしまったためにマホームズへの反応が遅くなり、結果的にタッチダウンに繋がりました。
そのため、マンツーマンディフェンス(特にブリッツを入れないシンプルなマンツーマン)に対してオプションプレイは有効であると言えます。ゴール前やショートヤードはランストップに人数を割くためマンツーマンを多用するチームが多いため、オプションはチームとしてプレイリストにいれておきたいプレイでしょう。
下記動画の23分6秒から再生
それではまた次回をお楽しみに。
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