今回は、社会人アメリカンフットボール Xリーグから戦略・戦術をご紹介します。
2019年に行われたセミファイナルの試合から、パナソニックインパルス対オービックシーガルズのプレイをご紹介します。
今回はパナソニックインパルスのオフェンスから好プレイをご紹介します。
第1Q残り1:30
敵陣38y 2-3
Flea Fleacker
RBへ一度Tossした後、QBへボールを戻してからロングパスを行うプレイです。
動画はこちらから。
このスペシャルプレイが成功したポイントとしては3つあると思います。
①流れるようなボール運び
RBへのToss→QBへのバックパス→WRへのパスの一連の流れが非常にスムーズでした。こういったスペシャルプレイはタイミングが命なので、一つ乱れてしまうと成功しません。
個人的にはRBとしてボールをもらって走り出し、その後QBに戻す動作が非常に難しいので、きちんとQBの手元にバックパスをしている#26藤本選手は見事だと思いました。パナソニックインパルスの事前準備が光ったプレイです。
②OLのパスプロテクション
右のOGがプルをしてディフェンスのラッシュからQBを守っています。一度ステップを踏んでから遅れてプルをすることで、ディフェンスの反応を遅らせるのが効果的でした。
一度ボールをRBに渡していることでDLの視線がRBに映るため、OLのパスプロテクションもやりやすかったように思えます。
③WRのパスコースの出方
いきなりパスコースに出るのではなく、少しスピードを落としてディフェンスをブロックするふりをしてから突然パスコースに出ました。
それも、左のWRに直線を走らせて作ったスペースに、フィールドを大きく横切るようなパスパターンでWRを走らせることで、DBに気づかれないような工夫をしています。
以上がスペシャルプレイが成功したポイント3点のご紹介でした。
試合を観ているとプレイは一瞬で過ぎてしまうのですが、細かいところにスペシャルプレイが成功する確率を上げるための工夫がされています。
それではまた次回をお楽しみに。
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