【アメフト Xリーグ】パナソニックvsオービック2019

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高校の練習が再開したため、更新が疎かになってしまいました・・・。
なんとか隙間時間を見つけて更新していきます。


今回は、社会人アメリカンフットボール Xリーグから戦略・戦術をご紹介します。


2019年に行われたセミファイナルの試合から、パナソニックインパルス対オービックシーガルズのプレイをご紹介します。


今回はオービックシーガルズのオフェンスから好プレイをご紹介します。


第1Q残り3:48
敵陣42y 2-16
Split Zone Fake Pass


RBへのSplit Zone をフェイクにした#11前田選手へのロングパスです。


動画はこちらから。

2019年 SF オービック vs パナソニック



このパスパターンで採用されているのは”Post Wheel”とよばれるパスコンセプトです。


#1WRがPost を走ることで空いたスペースに#2WRが走りこむというものです。
オービックシーガルズは#2ではなく#1のポストパターンに決めています。


このパスコンセプトは#1WRのスピードが速ければ速いほど有効です。

こちらはパナソニックインパルスのディフェンスです。


2WRサイドのパスカバーは、OLBがフラットゾーンを守り、CBが#1, SFが#2をピックアップするCover 4だと思われます。


WRがクロスした際にCBとSFでコミュニケーションを取ってチェンジすることもできるのですが、パナソニックはCBとSFが担当WRがクロスしてもそのままピックアップするという取り決めでした。


CBとしては#1WRが縦方向にまっ直ぐ走るフェードパターンが脅威のため、プレイ開始と同時に下がり始めます。そこでCBが後ろ体重になったところにWRが方向転換すると、CBを置き去りににすることができます。


そのため、このパスコンセプトを使用する際は足の速いWRにポストを走らせた方が良いでしょう。


敵陣が近くなると後ろのゾーンが短くなるため、ディフェンスとしては自陣20yd以内のRed Zoneの方がパスが守りやすくなります。敵陣42ydで比較的ロングパスも投げられる状況でこのプレイをコールしたのもお見事でした。


それではまた次回をお楽しみに。

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