さて、今回は2020年に行われたCollege Footballの試合、Rose Bowlから Oregon 大学 対Wisconsin大学の試合からプレイの戦術をご紹介します。
第3Q残り4:57
敵陣2y 4-1
FB Belly
3BackからFBにハンドオフするプレイです。外から入ってくるLBに拾われないように右側のFBがキックアウトしています。
動画はこちらからご覧ください。
LB出身としてはこのLBのゴール前でのセット位置が非常に気になります。
右側のLBがタックルできていればおそらく止まっていたのですが、LBは前に反応してしまったのでタックルすることはできませんでした。
LBが通常の位置にセットしていれば、シャッフルで横移動するだけでOLのブロックに取られることはありません。
また、ゴール前はRBが前方向に突っ込んでくるため、LBも最後は前方向にステップを踏んでタックルをしないと後ろに倒されてしまいます。
その意味でも、LBが前方向に踏み込むだけのスペースを確保しておく必要があります。
ゴール前になると、止めよう、止めようとしてLBは前に上がってしまいますが、通常のセット位置から半歩上がるくらいで問題ありません。
QBスニークを止めるためであれば別ですが、RBがセットしている位置もスクリメージラインからある程度離れているので、LBもRBと同程度スクリメージラインから離れていたとしても、同時にスタートすればスクリメージライン上でぶつかることになります。
ゴール前なので前で止めたい!という気持ちは分かるのですが、そういう時こそLBは我慢していつも通りのセット位置で勝負することをお勧めします。
それではまた次回をお楽しみに。
コメント
いつも勉強させてもらってます!
質問があります
このプレイですが右のOG,OT,TEの3人の1歩目気になりませんか?
私にはただの右ZONEに見えずあえて左に1歩目出して逆の左のzoneにみせて左にdefenseを誘っているのかと思うのですがどう思いますか?
ご質問ありがとうございます!TEが顕著ですが、ディフェンスを釣るために意図的に逆ステップを踏んでいるのかもしれませんね。OLコーチにも見てもらったのですが、あまり例のない特殊なステップだそうです。
返信ありがとうございます!
OLコーチの方にも聞いていただきありがとうございます。
意図的に踏んでるとするならゴール前ではそれに対する反応がTDに繋がったのかもしれないですね
1歩だけで大きく異なるものになるとはやはりアメフトは面白いですね
また更新楽しみにしてます!