大学のアメリカンフットボールの試合からプレイの戦術をご紹介します。
今回は2019年秋に行われた、関東大学アメリカンフットボールリーグ第6節の早稲田大学と法政大学の試合から法政大学の好プレイをご紹介します。
第1Q残り9:47
敵陣25y 2-12
Speed Option Fake DE Trap QB Keep
DEを一瞬浮かした後、プルした左Gに横からブロックさせてQBがその内側を駆け上がるプレイです。
このプレイはSpeed Optionに対して反応が早いチームに対して有効なプレイだと思います。また、WRがクラック気味に動いてLBをブロックしています。
動画はこちらです。
Speed Optionの絵はこちらです。
このようなSpeed Option に対して、ディフェンスの反応が早いチームだと下図のようにLBが外側に早く反応します。
一方、先ほどご紹介したSpeed Option Fake DE Trap QB KeepだとLBが反応した裏を取ることができます。
また、早稲田のSFはSpeed Optionの動きに対してRBにいち早く反応していました。そのため、下図のようなフェイクパスも有効と思われます。
試合の前半から法政大学がこのプレイを使用するということは、恐らくリーグ戦では通常のSpeed Optionを使用し、この早稲田大学戦でディフェンスの反応の裏を書くようなプレイをコールしたのではないでしょうか。
このように、オフェンスは1つのプレイに対してディフェンスがどのように反応するかを見て、反応に対する効果的なプレイを出す準備をしておくと試合を優位に運ぶことができます。
それではまた次回をお楽しみに。
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