カレッジフットボールプレイオフ セミファイナル結果
オレンジボウルの試合結果
2025年1月9日に行われたカレッジフットボールプレイオフのセミファイナル、オレンジボウルの結果をお伝えします。
オレンジボウルでは、ノートルダム大学がペンシルベニア州立大学を27-24で下しました。試合終了わずか7秒前、ミッチ・ジェターの41ヤードフィールドゴールが決勝点となる劇的な勝利でした。
最後まで目が離せない白熱した展開となり、アメフト初心者の方も思わず引き込まれる試合内容でした。まるでハリウッド映画のクライマックスのような興奮と感動を味わえる、そんな試合だったのです。
ノートルダム大学は、逆境に強いメンタリティと、ピンチを切り抜ける力が光りました。主力選手の離脱や怪我にも関わらず、チーム一丸となって勝利をもぎ取る姿は感動的でした。
試合詳細
チーム別スタッツ
スタッツ | ノートルダム | ペンシルベニア州立大学 |
---|---|---|
総獲得ヤード | 383 | 339 |
パス獲得ヤード | 267 | 135 |
ラッシュ獲得ヤード | 117 | 204 |
ファーストダウン | 23 | 20 |
3rdダウン成功率 | 66.7% (11/17) | 27.3% (3/11) |
ターンオーバー | 2 | 1 |
タイムオブポゼッション | 29:56 | 30:04 |
接戦というだけあり、総獲得ヤードに大きく差は無いですが、わずかにノートルダム大学が上回りました。
特筆すべきはノートルダムの3rdダウン成功率の高さと、ペンシルベニア州立大学のパスをわずか135ヤードに抑えたノートルダムのディフェンスでしょう。
主要選手別スタッツ
選手名 | 所属 | ポジション | スタッツ |
---|---|---|---|
Riley Leonard | ノートルダム | QB | 15/23, 223ヤード, 1TD 35ヤードラン,1TDラン |
Jeremiyah Love | ノートルダム | RB | 46ヤード,1TD |
Jaden Greathouse | ノートルダム | WR | 7キャッチ, 105ヤード, 1TD |
Drew Allar | ペンシルベニア州立大学 | QB | 12/23, 135ヤード, 0TD, 1INT |
Nicholas Singleton | ペンシルベニア州立大学 | RB | 84ヤード,3TD |
Zakee Wheatley | ペンシルベニア州立大学 | DB | 16タックル, 1サック, 1INT |
ノートルダム大学のクォーターバックのライリー・レナードは一時脳震盪の疑いでフィールドを下がるも、安定したプレイを披露しました。ショートヤードでは自らボールをキープし、タッチダウンも1つ記録しています。
ペンシルベニア州立大学のランニングバックのニコラス・シングルトンは3TDの活躍。しかし、クォーターバックのドリュー・アラーはパスタッチダウン無しと不本意な結果となりました。
接戦を制したノートルダムの勝因
ノートルダムの勝利の鍵は、逆境に負けない精神力と、ピンチを切り抜ける能力にありました。特に、主力クォーターバックのライリー・レナードが負傷した後も、バックアップのスティーブ・アンジェリが冷静にパスを決めて2ミニッツオフェンスを指揮したことが大きかったです。
また、ノートルダムの攻撃陣は、ペンシルベニア州立大学の強力なディフェンスに対して、66.7%という高い3rdダウン成功率を記録しました。3rdダウンやゴール前といった勝負所はクォーターバックのライリー・レナードが自らキープするQBパワーと呼ばれるプレイで打開していたのが印象的でした。
ペンシルベニア州立大学の健闘と課題
ペンシルベニア州立大学は、ニコラス・シングルトンの3回のタッチダウンランなど、ランニングゲームで健闘しました。シングルトンは、まるでピンボールのように相手のタックルをかわし、得点を重ねていきました。
しかし、パッシングゲームでは苦戦し、クォーターバックのドリュー・アラーは135ヤードのパス獲得に留まりました。
また、試合終盤のターンオーバーが致命的でした。これは、まるでマラソンのラストスパートで転んでしまうようなミスでした。今後は、プレッシャーの中でも冷静にプレーする能力を磨く必要があるでしょう。
試合を左右した重要な場面
Jaden Greathouse の54ヤードタッチダウン
試合終了4分38秒前、ノートルダムのジェイデン・グレートハウスが54ヤードのタッチダウンパスを決め、24-24の同点に追いつきました。このプレーは、まるで映画のクライマックスシーンのように、スタジアム全体を興奮の渦に巻き込みました。
グレートハウスは、まるでロケットのように相手のディフェンスを抜け出し、見事なキャッチでタッチダウンを決めました。このプレーは、試合の流れを一気にノートルダム側に傾けた重要な瞬間でした。
このプレイ、もともとは奥から2番目に位置していたグレートハウスですが、一番奥にいる選手がモーションで内側に入ってきて、グレートハウスを追い抜かします。これにより、もともとグレートハウスにマッチしていたディフェンス選手はいきなり自分が大外の選手になってしまうため、普段大外を守ることに慣れていない選手に対して仕掛けるという戦術でした。
結果的にはそもそもディフェンス選手の足がもつれてしまい、フリーとなっていましたが、見事なタッチダウンでした。そして名前の通り、良いとこの家を出てそうな顔つきです。
クリスチャン・グレイが見せたインターセプト
もうひとつのハイライトは、試合終了33秒前にノートルダムのクリスチャン・グレイが見せたインターセプトでした。このプレーがなければ、ノートルダムの勝利はなかったかもしれません。
このプレイ、インターセプトをしたクリスチャン・グレイはもちろん、ドリュー・アラーにプレッシャーをかけたジェイレン・スニードのおかげもありました。しかし、ある解説者はセイフティーのエイドン・シュラーが素晴らしいという解説をされています。
ドリュー・アラーのファーストターゲットはタイトエンドのタイラー・ワレンでしたが、左サイドはワレン含めてカバーされていました。そうなると、アラーは次のターゲットに目を移すのですが、それをアラーの目線だけで理解したエイドン・シュラーが、次のターゲットのパスコースを遮ろうとします。そうしている間にプレッシャーが届いて、投げミスとなり、結果的にクリスチャン・グレイが見せたインターセプトに繋がったということでした。
Mitch Jeter の決勝フィールドゴール
試合終了わずか7秒前、ノートルダムのミッチ・ジェターが41ヤードの決勝フィールドゴールを決めました。このキックは、まるでサッカーのPK戦の決勝キックのような緊張感に包まれていました。
ジェターは、プレッシャーの中で冷静にキックを決め、チームに勝利をもたらしました。このプレーは、「最後まで諦めない」というノートルダムの精神を体現するものでした。
おわりに
いかがだったでしょうか。今回は、カレッジフットボールプレイオフのセミファイナル、オレンジボウルの結果をお伝えしました。
次回はコットンボウルの模様をお届けいたします。
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