【アメフト NFL Week15】アダムス198ヤードの爆発!ロジャースとの黄金コンビ復活

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ジェッツ 4連敗を阻止

ニューヨーク・ジェッツがジャクソンビル・ジャガーズに対して32-25で勝利しました。ジェッツは終盤にジェッツが2回のタッチダウンと1回の2ポイントコンバージョンで15点を獲得し、ジャガーズを逆転して勝利を収めました。

この勝利により、ジェッツは4連敗を止めることができました。

試合の見どころ

1. アーロン・ロジャースとダバンテ・アダムスのコンビネーション

  • ロジャースは30回中16回のパス成功で289ヤード、3タッチダウンを記録
  • アダムスは9キャッチ198ヤードの大活躍で、自身2番目の高いレシーブヤード数を記録
  • 2人の息の合った連携が、71ヤードのタッチダウンパスなど、試合を決定づける大きなプレーを生み出しました

2. ブリース・ホールの復活

第14週のマイアミ戦を欠場していたブリース・ホールが復帰し、1ヤードの決勝タッチダウンを決めました。

この試合は48%スナップ参加、ラン9回30ヤード、1タッチダウン、2キャッチ21ヤードの活躍

3. ソース・ガードナーの試合を決めたインターセプト

試合終了44秒前にコーナーバックのソース・ガードナーがインターセプトを決め、ジャガーズの逆転の芽を摘みました。

これは今シーズン初めてのインターセプトでした。

チームスタッツ

カテゴリージェッツジャガーズ
ボール支配時間25:3634:24
ファーストダウン2227
ラッシング810
パッシング1013
ペナルティ44
3rdダウン成功率4-108-15
4thダウン成功率1-10-0
総獲得ヤード400421
総プレー数5477
平均ゲイン7.45.5
ラッシングヤード125136
ラッシング試行2329
平均ラッシングヤード5.44.7
パッシングヤード275285
パス成功-試行16-3031-46
平均パスヤード8.95.9
ペナルティ-ヤード8-628-106
タッチダウン42
ラッシングTD10
パッシングTD32

こう見ると、ジャガーズが総獲得ヤード、ボール支配時間、総プレー数では上回っていましたが、ジェッツが勝負どころでビッグプレーを起こしたことで勝利を収めましたように思えます。

主要選手 スタッツ

パッシング

選手名チーム試投数-成功数パスヤードTDINTサックレーティング
A.ロジャースジェッツ30-16289302126.8
M.ジョーンズジャガーズ46-3129422378.4

レシービング

選手名チームターゲット数キャッチ数レシーブヤードTDロングキャッチ
D.アダムスジェッツ129198271
B.トーマスJrジャガーズ1310105228
G.ウィルソンジェッツ5344022
E.ムーアジェッツ4231019

ラッシング

選手名チーム試行数ラッシングヤードTDロングラン平均ヤード
B.ホールジェッツ930183.3
T.エティエンヌジャガーズ14650164.6
D.ジョンソンジャガーズ8420125.3

ディフェンス

選手名チームタックルソロアシストサックINT
S.ガードナージェッツ54101
Q.ウィリアムスジェッツ6421.50
F.ワーナージャガーズ86200

このスタッツからも分かるように、特にロジャース-アダムスのコンビネーションが際立った活躍を見せ、ジェッツの勝利に大きく貢献しました。アダムスの198レシーブヤードは、彼の今シーズン最高記録となっています。

試合を決定づけた23ヤードのサイドラインキャッチ

アメリカンフットボールの試合では、一瞬の判断と技術が勝敗を分けることがあります。ジェッツのワイドレシーバー、デボンテ・アダムスが見せた驚異的なキャッチは、まさにそんな瞬間でした。

第4クォーターの重要な3rdダウン

試合終盤、ジェッツが逆転を狙う重要な場面で、アダムスは素晴らしいプレーを見せました。3rdダウンの攻撃権を維持するか、相手に渡すかの瀬戸際の状況で、アダムスは23ヤードのパスをキャッチしたのです。このプレーにより、ジェッツは攻撃を続行することができ、最終的な逆転勝利への道を開きました。

体をねじっての難しいキャッチ

アダムスのキャッチが特別だったのは、その難易度の高さです。彼は走りながら体を大きくねじり、空中に浮いた状態でボールをキャッチしました。このプレーは、NFLの公式アカウントでも「Can’t-Miss Play(見逃せないプレー)」として紹介されています。

https://www.nfl.com/videos/can-t-miss-play-davante-adams-23-yard-body-contorting-catch-moves-chains

足を引きずりながらのサイドラインプレー

さらに驚くべきは、アダムスがキャッチ後にフィールドのサイドライン(境界線)ギリギリで両足を地面に付けたことです。NFLのルールでは、キャッチを成立させるには両足がフィールド内に着地する必要があります(日本やNCAAでは片足でOK)。

アダムスは、まるで熱いフライパンの上を歩くかのように、足を素早く動かしながらギリギリでフィールド内に留まりました。

これは「トー・タップ」と呼ばれる高度な技術で、サッカーでいえば、ゴールラインギリギリでボールを救出するようなものです。

アダムスのこの素晴らしいプレーは、アメフト初心者の方にも、このスポーツの魅力を十分に伝えてくれるものです。瞬時の判断力、驚異的な身体能力、そして細かいルールへの理解。これらが組み合わさって生まれる劇的な瞬間が、アメリカンフットボールの醍醐味なのです。

アダムスとロジャースのコンビネーションが光る

長年の信頼関係が生んだ完璧な連携

アーロン・ロジャースとダバンテ・アダムスの関係は、まるで長年連れ添った夫婦のようです。2つの頭脳が1つになったかのような彼らの連携は、この試合で見事に開花しました。

アメフト初心者の方に例えると、これは野球のピッチャーとキャッチャーの関係に似ています。ただし、アメフトではボールを投げる側と受け取る側が常に30メートル以上離れているため、より高度な信頼関係が必要なのです。

ロジャースとアダムスは、グリーンベイ・パッカーズ時代から8シーズンを共にプレーしてきました。その間に2人は81回もタッチダウンを決めており、NFL史上4番目に多い QB-WR(クォーターバック-ワイドレシーバー)のタッチダウンコンビとなっています。

Netflixのドキュメンタリーシリーズ「ワイドレシーバー」ではアダムスがレイダースの文句を言い放っていたシーンが印象的でしたので、それを考えると移籍してよかったのかもしれません。

ロジャースの正確なパスとアダムスの確実なレシーブ

ロジャースの正確無比なパスとアダムスの確実なレシーブは、まさに芸術的でした。特に印象的だったのは、試合終盤の71ヤードタッチダウンパスです。

このプレーを簡単に説明すると、ロジャースがボールを投げた瞬間、アダムスはまだディフェンダーに囲まれていました。しかし、ロジャースは「アダムスならきっとここにいるはず」と信じて投げたのです。そして、アダムスは見事にその期待に応えました。

アダムスは2人のディフェンダーの間をすり抜け、完璧なタイミングでボールをキャッチ。そのまま誰にも追いつかれることなく、エンドゾーンまで駆け抜けたのです。

このプレーは、2人の息の合った連携を象徴するものでした。ロジャースは「彼(アダムス)は信じられないほどの選手だ」と称賛しています

後半戦での驚異的なパフォーマンス

全ての活躍が後半に集中

この試合でのアダムスですが、前半は全くパスをキャッチできず、0キャッチに終わったのです。

しかし、後半に入ると別人のように変わりました。なんと、アダムスの全ての成績(9キャッチ、198ヤード、2タッチダウン)が後半だけで記録されたのです

これは、NFL史上でも稀な出来事です。過去45年間で、前半0ヤードから後半200ヤード以上を記録した選手は、1994年のアーヴィング・フライアー以来となります。

チームの逆転劇を牽引

アダムスの後半戦での活躍はチーム全体にも良い影響を与えました。特に、第4クォーターで71ヤードタッチダウンを決めたことでジェッツは逆転し、その後も重要なキャッチを連発しました。

残り時間が少なくなる中で行われたこれらプレーによってチーム全体が盛り上がり、その結果として逆転勝利へとつながったと言えるでしょう。

試合後インタビューでアダムスが語った勝因

「ゾーンに入っていた」と語るアダムス

試合後インタビューでは、「今日は特に後半調子が良かった」と語るアダムス。「まるでゾーンに入っていたみたいだった」とも言及しました。この「ゾーン」に入るとは、自身も意識しないほど自然体でプレイできている状態です。

ロジャースとの絶妙な呼吸

また、「今日後半戦ではロジャースとの連携も良かった」と振り返りました。「彼とのハドル(作戦会議)は特別だった」とも述べています。この言葉からも二人三脚とも言える信頼関係が伺えます。

おわりに

いかがだったでしょうか。今回は、2024年 Week15 ジェッツvsジャガーズの試合から、ロジャースとアダムスの黄金コンビを中心に振り返りを行いました。


ジェッツは第15週のジャガーズ戦で32-25の勝利を収めましたが、残念ながら2024シーズンのプレーオフ進出の可能性は既に消滅しています。


それでも、ロジャースとアダムスのコンビネーションが健在であることが、ジャガーズ戦で証明されました。また、ブリース・ホールやガードナーなど、若手選手の成長も著しく見られます。

プレーオフに進むチームばかりが注目されますが、今シーズンを一生懸命戦うチームや選手の姿も、しっかりと目に焼き付けていきたいですね(※私はニューヨーク・ジャイアンツファンです)


それではまた、次回をお楽しみに。

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