続いては49ersのオフェンスです。
第3Q残り12:42
敵陣46y 2-7
Blast Fake Pass
左のBlastをフェイクし、抜けていくFBにそのままPassするプレイですが、このプレイは個人的にかなり成功率が高いプレイだと思っています。
下記動画の57:29から再生
上図はディフェンスの動きを示したものです。
まず、SetBack 2Back(Twin I)は一般的にラン体型なのでLBはランを予想します。そのため、ShotGun 体型よりもPAPに対する反応は鈍くなりがちです。
次に、画像左のLBの視点に立つと、プレイ開始と共に自分サイドにFBとRBが突っ込んでくるのでどうしても重心は前のめりになってしまいます。オフェンスは前向きに走るのに対してディフェンスは前を向いた状態から反転して後ろに下がるため、LBはFBに対して後手になってしまいます。
しかし、LBがこのパスを警戒してFBに対して抜かれないようにすると、今度はBlastのハンドオフがあった場合に確実にFBに押し込まれるでしょう。
また、左のWRもDBを釣るためにディープパターンを走っています。DBはWRがどこを走っているかがある程度視野に入っていますが、後ろから遅れてパスコースを走るFB・RBに対してはどうしても反応が遅くなってしまいます。
このように、試合の流れで見ると簡単に決まったプレイに見えますが、何の前触れもなく急に始められるとディフェンスにとってかなり厄介なプレイと言えます。
さらに、49ersはFBに先ほどタッチダウンをとった#44を入れていたので、アスリートプレイヤーをFBに入れて行うことでより成功率は高くなります。
ちなみにこのプレイは筆者が現役時代の対戦校が使用していました。当時から本当によくできたプレイだなぁと思っていました。
それではまた次回をお楽しみに。
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